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外交五十年 の商品レビュー

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 戦前、「○○外交」…

 戦前、「○○外交」と外交主務者の名が冠せられた人が何人かいる。著者幣原喜重郎もその一人だ。長い外交官生活を語る幣原。彼が生きた時代は外交花盛りの観がある。そうであるだけに幣原の担ったものも大きかったのだろう。ある意味で外相幣原は失敗した人だったかもしれないが、当時動乱のなかにあ...

 戦前、「○○外交」と外交主務者の名が冠せられた人が何人かいる。著者幣原喜重郎もその一人だ。長い外交官生活を語る幣原。彼が生きた時代は外交花盛りの観がある。そうであるだけに幣原の担ったものも大きかったのだろう。ある意味で外相幣原は失敗した人だったかもしれないが、当時動乱のなかにあった彼の言葉は聴くに値するものであろう。

文庫OFF

2017/01/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

1986年刊行(初出1951年)。著者は言わずと知れた元首相、外相で、国際協調派で知られた人物。本書は2部構成。一は、日露戦争から終戦までの、著者の体験した特異な案件に関しての見聞録。後の一は、雑記録だが、著者と関わりのある人物評伝が主。ポーツマス条約の裏面(英国から事実上もたらされた南樺太割譲容認情報)、ワシントン海軍軍縮条約等に関連する交渉實相、外相時代の日中関係は興味を引く。また、田中義一との間での積極・消極外交の差の如何に関する論争は、揚げ足取りのきらいはあるが、著者の面目躍如といったところ。

Posted byブクログ