ただでは乗れない の商品レビュー
1986年発表、ニューヨークの私立探偵トニイ・カッセーラシリーズ第1弾。イタリア系の元警官で、ジャンキーだった過去を持つ。企業買収によって成り上がった男の顧問弁護士殺害の真相を追うというストーリーだが、構成がすっきりとせず、数多い登場人物も整理しきれていない。何より、主人公の行動...
1986年発表、ニューヨークの私立探偵トニイ・カッセーラシリーズ第1弾。イタリア系の元警官で、ジャンキーだった過去を持つ。企業買収によって成り上がった男の顧問弁護士殺害の真相を追うというストーリーだが、構成がすっきりとせず、数多い登場人物も整理しきれていない。何より、主人公の行動基準が曖昧でストレスがたまる。女がいないと駄目な男らしいのだが、メンタルの弱さは如何ともし難い。苦境に陥ったカッセーラは、ギャングと繋がる叔父を頼るのだが、死んだ兄(カッセーラの父親)と仲違いし、自らも敬遠していたはずの男に泣きつくのである。この節操の無さを現代の探偵ならではと捉えることも可能だが、ハードボイルドのヒーローとしては完全に失格である。マット・スカダー張りの暴力的な決着の付け方にも必然性が無く、逆に探偵の甘さ/若さを露呈する。ハードボイルドが急速に力を失った理由のひとつに、ヒーロー像の変遷があるのだが、見た目/スタイルが新鮮でも、中身が伴わなければ元も子もない。
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物語の展開がご都合主義でしらける。場面展開が唐突過ぎて?マークが浮かぶ。 主人公の恋愛事情が男性優位の酷い話、女性が男性に取って都合が良すぎと思えば、異常に嫉妬心が強い女が出てきて、どうにも着いてゆけない。 登場人物が多すぎて覚えきれない。肝心な事件の真相を語る時に出てくる名前が...
物語の展開がご都合主義でしらける。場面展開が唐突過ぎて?マークが浮かぶ。 主人公の恋愛事情が男性優位の酷い話、女性が男性に取って都合が良すぎと思えば、異常に嫉妬心が強い女が出てきて、どうにも着いてゆけない。 登場人物が多すぎて覚えきれない。肝心な事件の真相を語る時に出てくる名前が誰か分からなかった。 30年近く前に買った本が出て来たので読んだけど、この内容で当時米探偵作家クラブ最優秀新人賞受賞したらしいけど 、なんだかな~。 この人の第2弾の小説「見返りは大きい」も 買ってあるのだけど、読む気がしないな~
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元ジャンキーの私立探偵。 切れ者で優秀なんだけど、女性問題で悩んでる間に事件が解決してた。と云う印象。
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