1,800円以上の注文で送料無料

地獄の群衆 の商品レビュー

2.8

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

女はいなかった。金も…

女はいなかった。金も消えていた。裏切られた恋。酔いつぶれてテムズ川岸に寝ていたマシューの前に、不思議な女が現われた。これは夢か―。次々に襲ってくる危機の連続と悪党の数々。

文庫OFF

2022/01/21

恋する女のために南米で働いた。その金はすべてロンドンの女の口座に振り込んだ。3年。結婚しようと帰って来た霧の都に、女はいなかった。金も消えていた。裏切られた恋。酔いつぶれてテムズ川岸に寝ていたマシューの前に、不思議な女が現われた。これは夢か―。次々に襲ってくる危機の連続と悪党の数...

恋する女のために南米で働いた。その金はすべてロンドンの女の口座に振り込んだ。3年。結婚しようと帰って来た霧の都に、女はいなかった。金も消えていた。裏切られた恋。酔いつぶれてテムズ川岸に寝ていたマシューの前に、不思議な女が現われた。これは夢か―。次々に襲ってくる危機の連続と悪党の数々。やがては名作『死にゆく者への祈り』を生むヒギンズの大都会陰謀サスペンス。 最初期の作品。ひたすら直線的に物語は進む。あらすじの冒頭の部分は、先日読んだ作品とほぼ同じ。背景とはいえ、使い回しだったことが分かる。

Posted byブクログ

2021/06/03

1962年発表作。同年上梓の「復讐者の帰還」はなかなか読ませたが、本作はどう贔屓目に見ても習作どまり。この時期は出来不出来が激しかったようで、気負いが実作に結び付いていない。 娼婦殺しの容疑者に仕立てられた男が刑務所から脱走し真相を追及するというプロットは、構成の粗が目立ち、スト...

1962年発表作。同年上梓の「復讐者の帰還」はなかなか読ませたが、本作はどう贔屓目に見ても習作どまり。この時期は出来不出来が激しかったようで、気負いが実作に結び付いていない。 娼婦殺しの容疑者に仕立てられた男が刑務所から脱走し真相を追及するというプロットは、構成の粗が目立ち、ストレートに物語が流れない。熟練の土木技師でもある主人公の設定を生かしたシーンはあるが、冒険的要素は少ない。篠突く雨、霧の波止場、荒れ果てた墓地、寂れた酒場。情景や道具立ては、ヒギンズ・ファンには馴染みのものだが、情感を盛り立てるまでには至っていない。全体的には英国風ハードボイルド・タッチで光る面もあるのだが、ヒーロー像を固められずに弛緩しているのは残念だ。後の傑作群を思えば、これもヒギンズが前進するために不可欠な〝冒険〟だったのだろう

Posted byブクログ

2015/06/11

若い頃に購入したきり読まなかった。 久し振りの冒険小説、短編だったが物語の展開が早く、一気に読み終えた。

Posted byブクログ