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フィラデルフィアの野口英世 の商品レビュー

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2011/01/21

野口英世は貧しい農家出身。小さい頃火傷をして左手の指がくっついてしまい、友達からはやし立てられる。でも勉強が良くできたからアメリカへ留学。ジャップジャップといじめられたが、がんばって細菌学者の医学博士になり、世界的に有名になり、アフリカで研究中だった黄熱病に自ら感染して殉職する。...

野口英世は貧しい農家出身。小さい頃火傷をして左手の指がくっついてしまい、友達からはやし立てられる。でも勉強が良くできたからアメリカへ留学。ジャップジャップといじめられたが、がんばって細菌学者の医学博士になり、世界的に有名になり、アフリカで研究中だった黄熱病に自ら感染して殉職する。これは定番のストーリで小学生の時伝記で読んだ。だが、それは全部本当だろうか?彼の伝記は多いが、アメリカ留学した最初の3年は謎が多い。この本はそこにスポットをあてている。彼の履歴書はフィラデルヂアの大学に残されてあるそうだが、日本では大学を卒業していないのに、していることになっている。嘘も方便なのだ。またからかわれても差別を受けても英語がわからなかったから虐めがいがなく、それより彼は夜寝ず研究に没頭していたようだ。また毒蛇の研究助手になった時も、毒蛇研究していたのかね?と聞かれて「はい」と大嘘をついている。でも野口は天才だったから、大論文を書き上げてあっと言わせた。 彼は人間的な人だったようだ。日本に婚約者を残してアメリカ人と結婚したし、借金を返さなかったり、借りたお金で遊里で散財したり、経済観念ゼロだ。でも他人のために良く尽くした人のようで、カリスマ的魅力もあり、男に惚れられて、援助を受けた。最期をのぞいて彼はラッキーな人生を歩んで来た。奥さんはアメリカ人だが、仲むつまじい夫婦だったようで、死後彼女に買ったプレゼントが発見されているし、旅先から電報や手紙を沢山書いている。 この本には写真や資料が多く、楽しく読めた。

Posted byブクログ