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知つてるようで知らない日本語(1) の商品レビュー

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2011/09/12

この類の本は、あちこちの出版社から数多く世に送り出されている。 特に近年の日本語ブームで、きっと日本の書店には「日本語」のコーナーなどもこれまでにないほどのスペースを与えられているのではないだろうか。 ただし、これは昨今の日本語ブームの中で出版されたものではなく、今から20年以上...

この類の本は、あちこちの出版社から数多く世に送り出されている。 特に近年の日本語ブームで、きっと日本の書店には「日本語」のコーナーなどもこれまでにないほどのスペースを与えられているのではないだろうか。 ただし、これは昨今の日本語ブームの中で出版されたものではなく、今から20年以上も前に出されたもの。 当時、仕事上の参考資料として我が家の本棚に並んでいた。 その頃は全編を通して読むというのではなく、必要な箇所だけをピックアップして参考にしていたが、今回はじっくり最初からページを繰ってみた。 つくづく言葉は生き物だなあと実感。 20年前には、ごく普通に使われていた言葉でも、今では耳にすることも目にすることもめっきり減っているものが相当数ある。 たとえば「薩摩守」「千三屋」「狼藉者」などという言葉は、息子たちにはてんで通じないであろう。 おもしろかったのはコラム扱いの『知っているようで知らないスポーツ用語』。 たとえば左投げ投手のことを「サウスポー」というが、これはサウスは南で、ポーは手という意味。 左腕投手にアメリカ南部出身者が多かったことからだそうだが、「へえ、そうなの〜」と意外だった。 南部出身に限らず、アメリカ人には左利きは多いような気がするのだけど… ところで「袖にする」だの「下駄を預ける」だの「左前になる」だの、こういうのは英語で何て言うんだろうなあ。 などと野暮なことに思いを馳せるのはやめにして、表現豊かな日本語をたっぷり楽しみたいものだ。

Posted byブクログ