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ヤン の商品レビュー

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2009/10/04

1987年刊行になっているけれども、ワタシが読んだのは1969年頃のことだ。中国の少年が、なりゆきで「ヤン3等兵」と呼ばれて日本軍の部隊と行動をともにしながら成長していく話だ。最初のころに虫歯が痛かったのが、話の最後で、いつの間にかその歯がなくなって穴だけあいているのに気づく、と...

1987年刊行になっているけれども、ワタシが読んだのは1969年頃のことだ。中国の少年が、なりゆきで「ヤン3等兵」と呼ばれて日本軍の部隊と行動をともにしながら成長していく話だ。最初のころに虫歯が痛かったのが、話の最後で、いつの間にかその歯がなくなって穴だけあいているのに気づく、ということろが印象に残っている。60年代後半には、このヤンもそうだし、ピオニールを描いた『小さな牛追い』とか、硬派の児童文学が多かった。今は理論社のウェブサイトにも載っていないし、Webcatで大学での蔵書状況を見ても6件しかでてこない(児童文学研究の有名どころの大学でも蔵書していない)。なんか隔世の感がある。

Posted byブクログ