言わなければよかったのに日記 の商品レビュー
あの「楢山節考」の著…
あの「楢山節考」の著者が、こんなにかわいい人だったなんて・・・。作家の名前を知らなくてモゴモゴモジモジ。タイトルも素敵です。
文庫OFF
世間の価値観とまった…
世間の価値観とまったく違う著者によって書かれた、煮詰まったときの気分転換に必要な本です
文庫OFF
・当時の文豪達とのおもしろエピソード・思い出話・小噺集 の3段構造。 作家の自叙伝の中ではかなり笑えた。 ピュアだったんだなあ。。。
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- ネタバレ
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この日記を読む限りでは、やはり深沢七郎氏はなかなか変わっていますね。でも「楢山節考」は素晴らしい作品だと思っています。この作品と氏の言動のギャップがなんとも言えないおもしろさですね。真面目に振る舞うほどひとの失笑を買ってしまうようなひとは、あまり見かけなくなりましたね。みんな賢くなったのか人前では少なからず演技をしているのか。今の世は素のままに生きることが難しくなったということでしょうか。
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素直で、ピュアで、まじめで、不器用で。そんな人となりが目に浮かぶ。だから、みんなに愛されて、ちょっと変わっているといわれて。 嵐山光三郎の酔仙人を読んで、この本にたどり着き。読んでみて、しっくりきた。読んでよかったぞ日記。
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読売新聞サイト上の小泉今日子の書評を読み、タイトルに惹かれ手にとってみた。 『楢山節考』の著者が綴ったエッセイといくつかの短編。文豪や著名 な俳優と交流するなかで、ぐずぐず思い悩んだり、あれこれ後悔する様子がおかしい。謙遜なのか、自信がないのか、トボけているのか、よくわからない...
読売新聞サイト上の小泉今日子の書評を読み、タイトルに惹かれ手にとってみた。 『楢山節考』の著者が綴ったエッセイといくつかの短編。文豪や著名 な俳優と交流するなかで、ぐずぐず思い悩んだり、あれこれ後悔する様子がおかしい。謙遜なのか、自信がないのか、トボけているのか、よくわからない人。 『楢山節考』がベストセラーになり、「おっかさんが生きていたら」 (喜んだだろう) などと言う人について、「どうしてもできないことを、ボクにさせようと苦しめる」「残酷な人」と書いている。人間臭い人だなと思った。 とにかく『楢山節考』を先に読んでから、これを読むべきでした。
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わたしも友人・知人・家族らとのエピソードを、この本のように(白々しいほど無邪気に)まとめておきたい。グルメとマンガ録に成り下がっているブログをちゃんと更新しよう…
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楢山節考は昔に読んですきだった覚えがある。その人が書いた日記。表題作は、少し面白かったけど最後のほうはあんまりだった。
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これは深沢七郎のごく初期のエッセイ集であり、「風流夢譚」事件よりも前に書かれたものである。 「楢山節考」の作者の頭の中がどんな風になっているか、人はこの本で少し知ることができ、同時に、驚いたことだろう。或る者は侮蔑の意で「白痴」とも呼んだらしい。 深沢七郎はどうやら本当に、文学の...
これは深沢七郎のごく初期のエッセイ集であり、「風流夢譚」事件よりも前に書かれたものである。 「楢山節考」の作者の頭の中がどんな風になっているか、人はこの本で少し知ることができ、同時に、驚いたことだろう。或る者は侮蔑の意で「白痴」とも呼んだらしい。 深沢七郎はどうやら本当に、文学のことをほとんど何も知らずに、文学の世界にやって来たのである。そして文学者たちの知識の豊かそうな言動にいちいち感動し、「びっくり」し、自分の言動が「恥ずかしく」なる。なんという素朴さだろう。 遠藤周作のユーモアは、知識人が知識人たることを最後まで捨てない、矜持をたもったユーモアだった。北杜夫のユーモアは、優れた文人たちより自分を一段ひくく見ながら、しかし卑屈さを感じさせないようにゆるやかな浮遊感、漠然とした境地をもって、「笑い」を醸し出していた。 深沢七郎のこのエッセイは確かに可笑しいが、そこには衒いも何もない。ひたすらに素朴なのである。この人は「天然」と呼ぶべきなのだろう。しかしこの「天然」ぶりは愚かさなのではなく、不思議な世界観から来ているものらしい。知能が高くわけのわかっている「野人」が、文明人の滑稽さに出会ったことの滑稽さを、全身で表現しているような。 彼には、「近代人」がとらわれてきた過剰な「自意識」が無い。これは驚くべきことだ。彼には野望がない。文学者としてトップに立とうとか、他の作家を批判しようとか、そんな棘はまったく無いのだ。 なんということか。 私たちは必死になって「勉強」し、他人よりも高い視点を獲得するべく血眼になって努力してきたのに、ここに、そんな世俗の欲望にからめとられない素の人間がいる。 深沢七郎、彼は私にとってはまだまだ謎が多いのだが、音楽的な成果をあげようと汲々とし、自己の能力の低さに悩み、それはそもそも自尊心が強いからで、「世間」への復讐心から高みに立ってやろうなどという、くだらない野心にとらわれた私とは何というちがいだろう。彼の文章を読むと、自分のくだらない執着があほらしくなってくる。これは衝撃だ。価値観を一変させるような発見なのだから。 このような「とらわれなさ」が、現代人にはあまりにも異様なので、彼の小説はあんなにも不気味なのだろう。 恐るべき作家である。
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タイトルが秀逸。 つい気になって手に取って、初めて深沢七郎さんが楢山節孝の著者と知る。 映画は見ていたけど、原作を読んでいなかったので、楢山節孝も読んでみたくなりました。 日記はユーモラスでおもしろく、母や女中の思い出話などもとてもよかったです。 深沢さんの人柄は魅力的です。
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