神々と天皇の間 の商品レビュー
現在の日本古代史では…
現在の日本古代史では、二代綏靖天皇から九代開化天皇までの八代は、実在しない架空の天皇とされ、「欠史八代」などと言われている。勿論、実在するという説もあるが、学者には殆ど相手にされていない。その中で、本書は唯一学者が実在性を真剣に検討した本で、所謂「葛城王朝」という前大和王朝があっ...
現在の日本古代史では、二代綏靖天皇から九代開化天皇までの八代は、実在しない架空の天皇とされ、「欠史八代」などと言われている。勿論、実在するという説もあるが、学者には殆ど相手にされていない。その中で、本書は唯一学者が実在性を真剣に検討した本で、所謂「葛城王朝」という前大和王朝があったという主張をしている。ただ邪馬台国との関わりなどに関してはあまり触れられていない。一般の学者が、君子危うきに近寄らずと端から切り捨ててしまっている欠史八代に唯一光を当てた労作。
文庫OFF
葛城王朝のロマンを伝える一書。欠史八代の謎に踏み込み、葛城山麓に点在する古社と原大和朝廷の存在を仮定し、日本神道の源流へと思いを馳せさせる。日本の神々の源流への視点を与えてくれる好著である。
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