屋根裏の散歩者 の商品レビュー
表題作を読みたくてamazonで購入。 「火星の銀河」と「虫」は他の短編集で既読だったが、未読の作品も多く楽しめた。 明智小五郎の登場する表題作「屋根裏の散歩者」はもちろんおもしろかった。 一番のお気に入りは「目羅博士の不思議な犯罪」です。 江戸川乱歩が創り出すその雰囲気や情景...
表題作を読みたくてamazonで購入。 「火星の銀河」と「虫」は他の短編集で既読だったが、未読の作品も多く楽しめた。 明智小五郎の登場する表題作「屋根裏の散歩者」はもちろんおもしろかった。 一番のお気に入りは「目羅博士の不思議な犯罪」です。 江戸川乱歩が創り出すその雰囲気や情景、心理描写は、やはりいつの時代でも独特であり最高ですね。
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世の中全てに興味をなくした男、郷田三郎は、「趣味」で始めた屋根裏の散歩をするうちに、完全犯罪を思い付く。 それは、成功するかに思われたが―。明智小五郎が活躍する、初期の作品。【志學館大学】ニックネーム:まめしば
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七編からなる短編集。 どれも秀逸。奇妙な世界、奇妙な性癖、だけれどもどこか共感もする。 推理小説、怪奇小説というよりも、より登場人物の心理、行動を徹底している作品。 古さはほとんど感じません。虫、がよかった。
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7作の短編集。 表題作はもちろん、虫、目羅博士の不思議な犯罪、鏡地獄、押絵と旅する男など、秀逸な作品が勢ぞろい。 江戸川乱歩の作品は色々なところから出ていますが、表紙の魅力では春陽堂が1番かと。
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こののぞき見の禁断の感覚、いいよー。 それでいて、ぴたっと屋根裏の穴から口に合うわけがないとか、 合理性が顔をのぞかせるとこがぞわぞわくる。 押し絵と旅する男のマジックリアリズム的描写もするっと入って来た。 映像化もよかったです。 宮崎真純の令嬢が…
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執念と狂気。 ヒマやお金がありあまっていると人間ロクなことを考えない。。。 明智さんは一編しか出てきません。
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屋根裏を動き回る散歩者は誰か。 屋根裏から見える世界は、人々の秘密にしておきたかった世界。誰にも見られていない事が絶対条件だったのに、だのに。彼は覗いてしまった。それは甘く禁忌な世界。そんな折、彼はひとつの事件を思いついた。そうだ。この屋根裏を使って殺人をやってみよう。バレる...
屋根裏を動き回る散歩者は誰か。 屋根裏から見える世界は、人々の秘密にしておきたかった世界。誰にも見られていない事が絶対条件だったのに、だのに。彼は覗いてしまった。それは甘く禁忌な世界。そんな折、彼はひとつの事件を思いついた。そうだ。この屋根裏を使って殺人をやってみよう。バレるはずがない。バレないだろう―――。 しかし、彼は誤算をしていた。明智 小五郎が居たからだ。明智は、どのようにして彼の犯罪を暴いたのだろう。 ご存知江戸川氏の小説。表題作の他六篇が入っている作品集。 “押絵と旅をする男”、“虫”が中でもお気に入りです。妄執に取り憑かれた人間の心理描写はとても凄いと思いました。
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同じ本を二冊も買ってしまった…。 誰かにあげたいけど、 こんな趣味の人、近くにはいない気がする。 さすが江戸川乱歩なんですけど ★4にしとくかな。 以前感じた「おおおおー」という感嘆が起きなかったので。
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表題作『屋根裏の散歩者』他六編を収録。 有名な『屋根裏の散歩者』を含む短編集です。 他にも鏡の魔力に取り付かれた男の話し、『鏡地獄』 不思議な挿絵と度をする男、『挿絵と旅する男』 ビルの決まった部屋に住むと、必ず飛び降り自殺をする『目羅博士の不思議な犯罪』 愛しい女性が腐りゆく...
表題作『屋根裏の散歩者』他六編を収録。 有名な『屋根裏の散歩者』を含む短編集です。 他にも鏡の魔力に取り付かれた男の話し、『鏡地獄』 不思議な挿絵と度をする男、『挿絵と旅する男』 ビルの決まった部屋に住むと、必ず飛び降り自殺をする『目羅博士の不思議な犯罪』 愛しい女性が腐りゆくのを阻止しようとする『虫』。 どれも不思議な世界を見せてくれる作品ばかりです。
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江戸川乱歩は異世界に連れて行ってくれるところが好き。押絵と旅する男、は落ち着いたレトロ趣味が良かったです。明智小五郎、ニヤリと笑う。猟奇殺人が珍しかった当時は、衝撃的だったのだろうな。多賀新の表紙の装丁もよく合っててよい。画像が出ないのがざんねん。
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