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小松方正の霊界通信 の商品レビュー

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2019/12/17
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俳優の小松方正氏が、自身が体験・見聞した心霊体験を綴ったエッセイ本。主婦と生活社刊、1985年作品。 小松方正氏は、俳優だけでなく、テレビ朝日『モーニングショー』等のリポーターとしても活躍。 見聞した心霊体験は、リポーターとしての仕事で聞いた、事件性のある生々しい話が多いです。 自身の心霊体験は、幼少時代からの話。小松方正氏は幼い頃から霊感が人より強かったらしく、その心霊体験話は、小松方正氏の半生記としても興味深く読みました。 あとは、俳優という仕事柄、地方での滞在というのも多いらしく、自身の、あるいは俳優仲間の主に地方ロケでの心霊体験もいくつか書かれていて、芸能界裏話としても興味深く読みました。 一番のメインとなるのは、ワイドショーで、日光・華厳の滝に霊能者を集め、投身自殺者の霊を呼び出し、供養しようという番組企画の裏話。 小松方正氏と共にリポーターとして参加した若手女優さんが、撮影中、何かに憑かれたようになり、その後精神病院に入退院を繰り返し、ある霊能者に相談したことにより、調子が良くなるどころか悪くなる一方で、更には、その霊能者に百万円以上の寄付金を与えていたという、霊感ビジネス被害の話。 心霊体験が怖い、というより、その事が起こった原因となる人間が怖い、という話になるのは、小松方正氏がリポーターとして活動したことと無縁ではないでしょう。 リポーター活動と関連してると思いますが、書かれた文章が、起こった出来事を伝えるのにとてもわかりやすく、そして、美しい日本語でした。 小松方正氏のあの声を思い起こしながら読むと、重厚なナレーションのように思えてきました。 自分の中では、これは名著だと、思います。

Posted byブクログ