暴虐の大湿原 の商品レビュー
アルジェリア北岸に拡がる、葦におおわれた1万平方マイルの泥の海、それがクフラ湿地帯だ。その沼に沈んだ小型機に、100万ポンドの金銀と聖母の像が積まれている―。スペインの港町でチャーター機のパイロットを務めるネルスンは、その財宝の引揚げを頼まれた。依頼主は若く美しい尼僧。だがネルス...
アルジェリア北岸に拡がる、葦におおわれた1万平方マイルの泥の海、それがクフラ湿地帯だ。その沼に沈んだ小型機に、100万ポンドの金銀と聖母の像が積まれている―。スペインの港町でチャーター機のパイロットを務めるネルスンは、その財宝の引揚げを頼まれた。依頼主は若く美しい尼僧。だがネルスンが彼女と接触した翌朝、彼の水上機は何者かによって海底に沈められた。ネルスンは依頼を引きうけた。愛機を失った今は、友人のタークの船に頼るしかない。葦と泥の荒野で彼らを待つのは何か?そこは凶悪なバーバリ人の支配する地でもあった。 34年ぶりに再読。翻訳が古いのが難。 辰巳四郎氏のカバーデザインが懐かしい。
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