小犬の裁判はじめます の商品レビュー
南学園という親と暮らせないなどの理由で施設で暮らす子ども達の生活と犬を交えた心情を描く。園長が替わり、施設を「問題なく管理する」事より子どもの事を考える人が来た。子どもの心情を思い、犬を飼う許可をしたが想像を超えた状況になり園長も、犬を保健所に渡す(殺す)決断を強いられ、それにど...
南学園という親と暮らせないなどの理由で施設で暮らす子ども達の生活と犬を交えた心情を描く。園長が替わり、施設を「問題なく管理する」事より子どもの事を考える人が来た。子どもの心情を思い、犬を飼う許可をしたが想像を超えた状況になり園長も、犬を保健所に渡す(殺す)決断を強いられ、それにどう子ども達が立ち向かったか?という物語。主人公や施設ののちが曖昧なあたりは、著者にとっても、実際の施設の子ども達の生活を見て『こうすべき』という結論が出なかったのかもしれない。文章が、急に場面や時を経てその間に起こった事が後の話で徐々にわかる。という形式も読者を狭めているかも。問題提起で終わるのならば、もう少し取材をし、生体販売の問題も盛り込んであったらいいのに。と個人的には思いましたが。
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