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ユダヤ人とクレムリン の商品レビュー

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2016/11/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

訳者の永淵一郎はユダヤ問題に関しては一番信頼できる。サブタイトルにある2つの議定書とは、『シオン長老の議定書』と『ソ連長老の議定書』。前者は戦前から何度も訳されてきたが、この本に収録されているものが一番オススメ。後者は、本書解説によると、ユダヤ勢力に対するソ連中枢部による対抗文書とのこと。残念ながら抄訳。名前こそ議定書となっているが、前者と違って全然議定書ではなく、講師が行う講義形式で、ときどき受講者のボヤキが入る。内容的には、ユダヤ人はあれだけ他民族と混血を繰り返しているのに、なぜ他の民族のように消滅していかず同じ数のままなのかとか、精神異常、知能指数(否定的に)とかユダヤ民族に関する一見かなり差別的な、そして漠然としか知られていなかった話を多くの資料を紹介しながら皮肉たっぷりに講義していく。ソ連共産党に関する知識が全くない人間にとっては、ちょっときついかもしれないが、ユダヤ陰謀論に関してちょっとでも興味ある人間は必読とも言える書で、とにかくコアな話がこれでもかと出てくる。

Posted byブクログ