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妖界魔王(4) の商品レビュー

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2022/01/29

実業之日本社「週刊小説」に連載された作品、全四巻の第四巻。1987年作品。 第一巻で、所属する自衛隊の秘密部隊「血の鷲」から逆に追われる身となった主人公・鬼谷鉄雄。第二巻からは、傭われた秘密組織のために戦うスタイルになっていますが、今作で鬼谷を雇うのは、資金豊富な右翼団体。 戦...

実業之日本社「週刊小説」に連載された作品、全四巻の第四巻。1987年作品。 第一巻で、所属する自衛隊の秘密部隊「血の鷲」から逆に追われる身となった主人公・鬼谷鉄雄。第二巻からは、傭われた秘密組織のために戦うスタイルになっていますが、今作で鬼谷を雇うのは、資金豊富な右翼団体。 戦う相手は、日本を無政府状態にしようと企む新興宗教団体。更に、与党で過去に一大派閥だったが現首相の派閥によって追いやられた一派。 新興宗教団体教祖の男と、彼と手を組む一派を裏でまとめている女帝が、共に強力な超能力者で、主人公・鬼谷がだいぶ苦戦する内容です。 敵となる組織も、鬼谷が過去に所属していた「血の鷲」の残党を雇い、彼らと鬼谷との戦いは肉弾戦にはなりますが、作品の中で印象は薄いです。 新興宗教団体教祖と男と、与党一派をまとめる女帝。どちらもモデルがわかりやすく、どちらも作品が書かれた後の1990年代にかなりメディアで話題になった人達。モデルとなる人達がかなり強烈な個性を持っている為か、作品の中で主人公・鬼谷よりも強烈な個性で描かれていて、戦闘力の高いマッチョな主人公といえども霞んで見えてしまうんですよね。 印象のせいか、鬼谷の出番より、女帝の出番の方が多かった気もします。

Posted byブクログ