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D坂の殺人事件 の商品レビュー

3.8

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/09/12

なんだぁ、被虐趣味のある古本屋の女将がサディストの蕎麦屋の旦那との密会プレイ中に死んだ話だったか。 発表後100年も経つと淫猥さも薄まる、のだ、けれども、昔のロマンポルノを観ているやうなぼのぼのとしたレトロな感覚は捨て難い。 千夜一夜話しの「赤い部屋」、ラブクラフト風味の「火星の...

なんだぁ、被虐趣味のある古本屋の女将がサディストの蕎麦屋の旦那との密会プレイ中に死んだ話だったか。 発表後100年も経つと淫猥さも薄まる、のだ、けれども、昔のロマンポルノを観ているやうなぼのぼのとしたレトロな感覚は捨て難い。 千夜一夜話しの「赤い部屋」、ラブクラフト風味の「火星の運河」、マゾ趣味全開の「お勢登場」、偏執狂じみた「虫」、「石榴」、「防空壕」もいい。 もっと沢山読もう。

Posted byブクログ

2023/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

名作短編だらけの一冊でした。 ・二廢人 →夢遊病の人と犯罪の話 ・D坂の殺人事件 →明智小五郎が出てくるミステリ ・赤い部屋 →赤い部屋で暴露される犯罪にならない犯罪 ・白昼夢 →よくわからなかった笑 ・毒草 →妊婦の話 ・火星の運河 →これもよくわからない ・お勢登場 →乱歩さん得意の女の悪心を描く作品 ・虫 →想い人を自分のモノにする話 ・石榴 →裏の裏の裏…ミステリ ・防空壕 →空襲の女と男の事情話 D坂と赤い部屋が面白かった、 あとは結構人間の棘々系…。 石榴も面白いけどややこしい、その割シンプル笑

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2022/10/13

乱歩の短編集を読んだ 柘榴 だけはおもしろかった ◆ D坂の殺人事件 大正14年4月1日号 SM殺人事件だ 当時はサドとかマゾとかいう言葉も斬新だったのだろう ◆ 柘榴 昭和9年9月号 良い探偵小説だと思う 探偵といっても警察官だ 顔を柘榴のように割られたしたいを、画家...

乱歩の短編集を読んだ 柘榴 だけはおもしろかった ◆ D坂の殺人事件 大正14年4月1日号 SM殺人事件だ 当時はサドとかマゾとかいう言葉も斬新だったのだろう ◆ 柘榴 昭和9年9月号 良い探偵小説だと思う 探偵といっても警察官だ 顔を柘榴のように割られたしたいを、画家志望の若者が熱心に写生しているところから話が始まる 猟奇的な狂気の演出が恐怖感をそそる 探偵が犯人を指紋から特定して、この不審な殺人事件を解決したと思いきや、話し相手になっていた男が、更に深い真相究明をしてみせる その男が実は真犯人だったのだ ◆ 防空壕 昭和30年7月号 単純におもしろいが、東京空襲という悲惨な現実の中で、このような小説をよく書いたものだと思う その他の短編もそれぞれのおもしろさはある 二廃人 赤い部屋 白昼夢 毒草 火星の運河 お勢登場 虫

Posted byブクログ

2022/02/02

恐ろしい結末が予測できてしまうところがこわい… この人の文章にはおぞましい情景をリアルに想像させる不思議な力があると思う 寝る前に読まない方がいいですね…奇怪な登場人物が夢に出てきそう

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2021/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前読んだ創元推理文庫の江戸川乱歩集よりは、物足りない作品が多かったが、やはり乱歩の世界観に魅せられる。 甘美でありながらも悍ましい。この世界観こそが乱歩の醍醐味なのだろう。 個人的ベストは『赤い部屋』。 いくつも登場するトリック個々も面白いが、100人目として自分を殺すと思わせ、銃で撃たれてから、全てが嘘だと判明する。 その展開自体も秀逸だが、電気がつき、赤い部屋に渦巻いていたミステリアスで幻想的な空気が一掃されるラストが印象的。

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2021/07/18

初めての江戸川乱歩明智小五郎初登場作品1925年T14年。19世紀推理、ゴシック小説家で詩人エドガーアランポーよりペンネーム。東京D坂古本屋内で人妻が殺害されるが人の出入りはなかった。ボサボサの書生風明智小五郎が密室謎解きに挑む。謎解きと倒錯した本作はこの時代には驚きだったのか...

初めての江戸川乱歩明智小五郎初登場作品1925年T14年。19世紀推理、ゴシック小説家で詩人エドガーアランポーよりペンネーム。東京D坂古本屋内で人妻が殺害されるが人の出入りはなかった。ボサボサの書生風明智小五郎が密室謎解きに挑む。謎解きと倒錯した本作はこの時代には驚きだったのかもです。

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2020/12/22

*読んでからレビューを書くまで時間が経っているためあやふやな部分があります。 書かれた時代が現代ではなく何十年も前のことなので、 トリックや物語は古臭く感じるところもあるが、 人間描写が素晴らしく、各短編集を読み終わるごとに背筋が寒くなるのを感じた。

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2020/06/26

怖いのグロいのは苦手なんだけど、江戸川乱歩については、醜悪なものを醜悪に書くんではなく、時に美しく見えてしまったり、それが醜悪さ以外の謎や妙な感慨を生むことを書いていて、だからかもしれないけど読める。すごいなー。いくつか名作選と被っていたので既読だった。

Posted byブクログ

2019/01/12

ひさしぶりに乱歩作品を読んだけれども 古さの中に独特の魅力が確かにある けれど古い ミステリは積み重ねだし 乱歩が今生きていたらどういう作品を書くだろうか

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2018/05/02

改めて乱歩を読んでみるとトリック的には最近のミステリーを読み漁っている人たちにしたらそれぞれ先の読めるトリックだと思う。 ただそんなトリックどうこうよりも乱歩の描く世界観の素晴らしさはまさに乱歩の前に乱歩無く、乱歩の後に乱歩無しと言っていいと思う。 今回の短編集の中では蟲がなんと...

改めて乱歩を読んでみるとトリック的には最近のミステリーを読み漁っている人たちにしたらそれぞれ先の読めるトリックだと思う。 ただそんなトリックどうこうよりも乱歩の描く世界観の素晴らしさはまさに乱歩の前に乱歩無く、乱歩の後に乱歩無しと言っていいと思う。 今回の短編集の中では蟲がなんとも言えず好きです。読んでいると、どこか世の中に馴染めずちょっと頭の狂ったような主人公柾木愛造。でもその心理も解らなくはない自分に気づいてハッとしたりして。 なんとも不思議な世界に連れて行ってもらえる一冊だと思います。

Posted byブクログ