真理という謎 の商品レビュー
1986年邦訳出版 原著の論文は1959年〜 訳者はしがき かれは確かに、自らをウィトゲンシュタインの追随者と認めるところから、 その哲学的経歴を踏み出した。 だが1,960年には、自分をもはやウィトゲンシュタインの徒とは看做していない。 それ以上の彼には二値原理が提起する広範...
1986年邦訳出版 原著の論文は1959年〜 訳者はしがき かれは確かに、自らをウィトゲンシュタインの追随者と認めるところから、 その哲学的経歴を踏み出した。 だが1,960年には、自分をもはやウィトゲンシュタインの徒とは看做していない。 それ以上の彼には二値原理が提起する広範囲の争点が主たる関心事となった。 それを根底において支えているのが「意味の理論」というかれの遠大なプログラムである。 この、直観主義をモデルにした反実在論のプログラムには二値原理を堅持する実在論との執拗なせめぎ合いが編みこまれている。 そこではウィトよりFregeの算術の基礎が大きな意義をもつ。 訳者解説 行動主義は一種の反実在論、つまり心的状態や心的過程についての実在論の拒否である。 現象主義は他の種類の、物理的対象や過程についての実在論の拒否、である。この2つの点に関して同時に整合的に反実在論の立場を主張することは可能だろうか、ということである。
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