処女連祷 の商品レビュー
何が驚きって、この話は戦後間もない頃が舞台だというのに、登場人物の殆どが、アラサーで独身だということ。 この当時でもいたのかと。 そりゃどの時代にも一定数はいるのかもしれないが、ごくごくフツーのように描かれているから、軽く衝撃だった。 でもやっぱり、女性にとって「結婚」というのは...
何が驚きって、この話は戦後間もない頃が舞台だというのに、登場人物の殆どが、アラサーで独身だということ。 この当時でもいたのかと。 そりゃどの時代にも一定数はいるのかもしれないが、ごくごくフツーのように描かれているから、軽く衝撃だった。 でもやっぱり、女性にとって「結婚」というのは、いつの時代でも重大な問題なんだなあとしみじみ思った。 「結婚」ということで、あんなにも惑わされてしまうことになるなんて。
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大野左記子氏がブログで書評していたし、著者の別作を気に入っていたので手にとってみたが…かなり後悔した。 作家の技倆的に問題はないのだが、女が同性をこうも酷く描けるものかと感心してしまうぐらい。 行き遅れになった女友だちが結束し、エア彼氏や家柄の良さを自慢するいけ好かない女を追い詰める。リアリティある。ほんとにこういう迷惑なオンナは存在するから。 いっそ最後に祐子に鉄槌が下れば溜飲が下がるんだが。下手に死人まで出てるからシャレにならんだろう。芸者になった同級生とか近所の文筆業の老嬢の描き方が惨たらしい。
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R女子大を卒業した処女たちの物語。 彼女たちの世界は処女かそうでないかに別れる。20代から30代は女にとって人生を決定する属性がきまる世代。 すえた匂いのする淑女、絶叫に聞こえるそれぞれの救いの声。
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