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眼下の敵 の商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2016/02/07

1943年の大西洋を舞台に、ドイツ潜水艦とイギリス駆逐艦との一対一の闘いを描いた有名な戦争小説の一つだが、期待が大きすぎたのか肩透かしを食らう。「相手の手の内を読み、裏をかく」という、一歩間違えれば死の駆け引きが展開されていくのだが、どこか牧歌的で緊張感に欠けるのだ。恐らくそれは...

1943年の大西洋を舞台に、ドイツ潜水艦とイギリス駆逐艦との一対一の闘いを描いた有名な戦争小説の一つだが、期待が大きすぎたのか肩透かしを食らう。「相手の手の内を読み、裏をかく」という、一歩間違えれば死の駆け引きが展開されていくのだが、どこか牧歌的で緊張感に欠けるのだ。恐らくそれは、淡々とした筆致にあるためで、しかも艦船独自の呼称や記号が多用されることにより、スピード感と臨場感が失われている。敵対する両艦長の造型も薄く、人間的な魅力に乏しい。

Posted byブクログ

2016/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イギリスの駆逐艦ヘテカと艦長ジョン・マレル、ドイツの潜水艦U121と艦長ペーター・フォン・シュトールベルク。第二次大戦中の大西洋でU121をヘテカが発見し追跡に移る。ここからこの二艦と船長二人の戦いが始まる。互いの腹を探りあい、先を読んで先手を打つ。艦の乗組員の命をかけて闘い、それが大戦の行く末も左右する。最後には双方艦を捨て殴り合いとなるが、イギリスの艦隊が駆けつけてイギリス側の勝利となる。

Posted byブクログ

2012/11/12

10数年ぶりの再読。 映画『眼下の敵』の原作。 連合軍駆逐艦 vs ドイツ U-Boat の1対1の死闘。 前回読んだ時は駆逐艦側のワンサイド・ゲームのように感じられた。 再読してみて、U-Boat側には進路を変えられない事情や 減り続ける電池容量、汚れていく艦内の酸素といった ...

10数年ぶりの再読。 映画『眼下の敵』の原作。 連合軍駆逐艦 vs ドイツ U-Boat の1対1の死闘。 前回読んだ時は駆逐艦側のワンサイド・ゲームのように感じられた。 再読してみて、U-Boat側には進路を変えられない事情や 減り続ける電池容量、汚れていく艦内の酸素といった ハンディキャップが重くのしかかっていながら、 駆逐艦と渡り合っていたことに今更ながら気が付いた。 作中でも幾度となく触れられていたが、 駆逐艦の対潜水艦戦闘は複数隻で行うのが原則とのことで、 単独で行うのはレア・ケースらしいが、その設定のおかげで 彼我の艦長同士の頭脳戦を楽しませて頂いた。

Posted byブクログ

2011/01/28

古書店で 百円で購入 映画のシーンを 思い浮かべながら 読んでました 軍人の暢気さに吃驚しました

Posted byブクログ

2009/10/04

 「眼下の敵」といえば、1957年に作成された、ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンスが主演の映画(原題は”THE ENEMY BELOW”)が有名であるが、その原作がこれ。(もっとも、原作で登場するのは英国駆逐艦、映画ではなぜかアメリカの駆逐艦・・・)  舞台は第二次大戦下の...

 「眼下の敵」といえば、1957年に作成された、ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンスが主演の映画(原題は”THE ENEMY BELOW”)が有名であるが、その原作がこれ。(もっとも、原作で登場するのは英国駆逐艦、映画ではなぜかアメリカの駆逐艦・・・)  舞台は第二次大戦下の大西洋。英国海軍駆逐艦ヘカテは、ドイツのUボートを発見する。こんな外洋でいったい何をしているのか疑問に思ったヘカテの艦長は、Uボートの後を静かに追跡するよう命じる。やがてUボートは追跡者に気付き、任務成功のためにヘカテを振り切ろうと急速潜航する……。  2日の間、両艦の間で繰り広げられる死闘は、艦長同士が互いに相手の動向を探り、知力を尽くした頭脳戦である。駆逐艦対Uボートの一対一の緊迫した駆け引きは、Uボートとの戦いを描いた他の小説とは一線を画しており、また、艦長の重責と孤独をよく著した話でもあると思う。決して厚い本でないが、読み応えがあり、また、後味が(この手の話にしては)悪くないのも良い。最後のマラブートのセリフは流石(笑)

Posted byブクログ