マッド・サイエンス入門 の商品レビュー
カバー・本文イラストレーション:吾妻ひでお ユーモアあふれるサイエンス・エッセイ。テーマに沿った著者オリジナルSF短編ダイジェストも含んでいて楽しく読める。
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堀晃さんのエッセイだ。S52~53年だから古典だなぁ(S61年発行)。 エッセイだけれど、当時のSFの紹介も少しある。ブラックホールに関しては、「新人・山本弘(ついさっき酷評したところだが)の太陽を創った男」という表現がある。 クラークの新作という時代を感じさせる記事を読...
堀晃さんのエッセイだ。S52~53年だから古典だなぁ(S61年発行)。 エッセイだけれど、当時のSFの紹介も少しある。ブラックホールに関しては、「新人・山本弘(ついさっき酷評したところだが)の太陽を創った男」という表現がある。 クラークの新作という時代を感じさせる記事を読むと、自分自身の学生時代を思い出す。懐かしい。ただそれだけだ。中身をうんぬんする図書ではない。
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タイトルを見ると「何だろう」と思ってしまうけど、そして予想通り気軽な文体で書いたエッセイのようなものなのだけど、実は中身は、かなり硬派のSF小説入門書である。 ブラックホールとかロボットとか宇宙とか時間とか、わりあいSF小説でよく取り上げられるネタを各章ごとに取り上げて解説...
タイトルを見ると「何だろう」と思ってしまうけど、そして予想通り気軽な文体で書いたエッセイのようなものなのだけど、実は中身は、かなり硬派のSF小説入門書である。 ブラックホールとかロボットとか宇宙とか時間とか、わりあいSF小説でよく取り上げられるネタを各章ごとに取り上げて解説している。そのテーマをあつかった小説の解説が1/3、科学的側面から見たそのテーマの説明が1/3、残りが作者の雑談。全部、楽しい。 さらに、そのテーマの最近の作品を紹介する、という形で、ディック・サンシャインという作者の未訳小説について書いてある。どうやらこれは、実際にある小説ではなく、作者自身の着想を書いたものようだ。それが結構おもしろくて、ぜひ作品化してほしいなと思う。作者自身SF作家だから、実にもったいないというか、贅沢なことをしていると思う。 楽しい本なのだけど、残念なのはずいぶん古いと言うこと。すでに内容的には時代遅れになっているものがある。ロボットの話にしてから、アシモフの後期長編(「夜明けのロボット」以降)が書かれる前の話だから。 同じコンセプトで、ぜひ同じ作者に続編を書いてもらいたいものだと思う。 2009/5/7
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