リリス の商品レビュー
内容(「BOOK」データベースより) 時には雌豹に、時には絶世の美女に、時にはまたいたいけな老婆に変身するリリスとははたして何者か?ルイス・キャロルやトールキンをはじめ、カスタネダなどにも大きな影響を与えた、イギリスの幻想小説作家ジョージ・マクドナルドの最高傑作。夢見る若者たちの...
内容(「BOOK」データベースより) 時には雌豹に、時には絶世の美女に、時にはまたいたいけな老婆に変身するリリスとははたして何者か?ルイス・キャロルやトールキンをはじめ、カスタネダなどにも大きな影響を与えた、イギリスの幻想小説作家ジョージ・マクドナルドの最高傑作。夢見る若者たちの冒険を描いた瞑想的なファンタジー。
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○2010/04/29 少し前、たしかヴィレッヂヴァンガードで表紙をみかけて、荒俣さん訳もされてるのか!と覚えて帰った。海外らしいカトリック色の強いゴシック系かな?と。 分かってはいたんだけど、読み終わってから、そっか、ファンタジーか…と思った。なんか壮大すぎて若干ついていけな...
○2010/04/29 少し前、たしかヴィレッヂヴァンガードで表紙をみかけて、荒俣さん訳もされてるのか!と覚えて帰った。海外らしいカトリック色の強いゴシック系かな?と。 分かってはいたんだけど、読み終わってから、そっか、ファンタジーか…と思った。なんか壮大すぎて若干ついていけなかったかも。特に女王が出てきたあたりから。 結局レイヴンとのやりとりもいまいち掴みきれないし、仕組みが分からずじまいだった。でも残念ながら読み返す気がおきない。 でも小人たちがよかったなあ。可愛いけど怖い、色んな意味での子ども。 ラストは流れだけ感じてなるほど深いと。コツコツ読み進めてたけど、終わるたび疲れてた印象が残ってしまった。
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内容が濃くてちょっと読んだら満足してしまうので、 最初のほうは1日1章読むのが限度。 小人たちが市に攻め込んだあたりからはどんどん読めた。 最初はアリス、最後のほうはナルニア国を思い出した。 レイヴン氏の正体にはかなりびっくり。 雨や川や風、そして沈黙・・・・ 音のイメージが...
内容が濃くてちょっと読んだら満足してしまうので、 最初のほうは1日1章読むのが限度。 小人たちが市に攻め込んだあたりからはどんどん読めた。 最初はアリス、最後のほうはナルニア国を思い出した。 レイヴン氏の正体にはかなりびっくり。 雨や川や風、そして沈黙・・・・ 音のイメージが印象的。 特に水に関わる表現がきれいだった。 貸出延長してさらにそれもオーバー。 ちょっとずつしか読めなかったんですよう、許してください。 (10.04.18) 図書館。 励まし合って読書会課題図書。 (10.03.17)
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個人的にファンタジーの最高傑作だと思ってる。 他のファンタジーにもっと凄いのがある、と感じる方が多いのは納得できるけど、 でも私はこの作品が本当に大好きで、私の中でこれを超える作品には出会えないだろうと思う。 ストーリーは、ある青年が、たまたま入り込んでしまった「もう一つの世界」...
個人的にファンタジーの最高傑作だと思ってる。 他のファンタジーにもっと凄いのがある、と感じる方が多いのは納得できるけど、 でも私はこの作品が本当に大好きで、私の中でこれを超える作品には出会えないだろうと思う。 ストーリーは、ある青年が、たまたま入り込んでしまった「もう一つの世界」で出会った 美女を追い求めて旅をするというもの。 この小説は、例えば指輪物語のような(ある意味)明快な冒険譚ではなくて、 生とは?死とは?本当に生きるということはどういうことなのか?魂の行き着くべき場所はどこなのか? といった、哲学的・宗教的な要素が多分に含まれた小説。 ものすごーく説教的なファンタジーとなっているので一般的にはとっつきにくいだろうなぁ。 でも、マクドナルドの創造力は本当にすごい。 彼の世界も彼の思想も、物語から溢れ出んばかりに伝わってくる。 こんなに色鮮やかに世界を描く人っているんだなあ、と感嘆させられた。 …なんだか気持ち悪いくらいべた褒めしてしまったけど、それくらい価値のある作品だと個人的に思う。
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ここ一年ぐらいの間に読んで一番興奮した本なんだけど、中盤主人公が野を道が会っているのかもわからず時たま骸骨ダンスに行き会ったりしながら彷徨うシーンが冗長でつらい(こう書くと楽しそう)序盤の異界に迷い込むあたりがとっても好き!素晴らしく古い図書室のある屋敷を相続した若当主は振り向け...
ここ一年ぐらいの間に読んで一番興奮した本なんだけど、中盤主人公が野を道が会っているのかもわからず時たま骸骨ダンスに行き会ったりしながら彷徨うシーンが冗長でつらい(こう書くと楽しそう)序盤の異界に迷い込むあたりがとっても好き!素晴らしく古い図書室のある屋敷を相続した若当主は振り向けばカラスに変わる黒服の老紳士レイヴン氏に導かれ、不思議な死の世界へ彷徨い出す。このレイヴン氏がカッコイイからもっと出てきてほしい。挿絵がまた緻密で暗示的で美しい。シーンとピッタリ合うのでないから空想の幅を広げてくれる。
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精神的というか、宗教色が強いものではあるけれど、それを抜きにしても(理解できなくても)素晴らしい1冊。 混乱もするけど、深みがすごいのでやめられない。
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翻訳者で選んだりもします。この場合、文章がどうとかよりも、良いものを紹介してくれるに違いないという信頼から。 これは大当たりです。
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とても難しかったです。本を読んでいて初めて難しいと感じました。半年以上かけたのはこの本くらいです。マクドナルドの作品は初めから引き込まれるタイプではないとわかっていたので、最初は普通に読めていたのですが、だんだん哲学的な話も出てきて、中盤は義務的に読んでいました。ラストは慣れもあ...
とても難しかったです。本を読んでいて初めて難しいと感じました。半年以上かけたのはこの本くらいです。マクドナルドの作品は初めから引き込まれるタイプではないとわかっていたので、最初は普通に読めていたのですが、だんだん哲学的な話も出てきて、中盤は義務的に読んでいました。ラストは慣れもあってか楽しく読めたのですが、だいぶ疲れました。今ならまた楽しめるかもしれないので、余裕ができたら読み直したいです。
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序盤は読みにくかったのですが、次々と溢れ出る清浄なイメージに引き込まれました。美しい情景が沢山で、読み終わった後は気持ちが洗われたみたいにきれいになりました。 女豹にガシッと抱きつかれたい。 荒俣さんの訳がいいです。挿し絵の選び方も良いです。本作の為に描かれた絵じゃないんですが...
序盤は読みにくかったのですが、次々と溢れ出る清浄なイメージに引き込まれました。美しい情景が沢山で、読み終わった後は気持ちが洗われたみたいにきれいになりました。 女豹にガシッと抱きつかれたい。 荒俣さんの訳がいいです。挿し絵の選び方も良いです。本作の為に描かれた絵じゃないんですが、なんか合っています。
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