考えること わかること の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前、『数学的見方考え方』という本を読んで感銘を受けた、同じ著者の一冊。タイトルはやや壮大だが、内容は、随筆まではいかないものの、意外と読みやすい。 おおざっぱに見れば、学校現場とその周辺のこと、算数・数学教育に関連したこと、その他日頃から考えていること、の3部構成になっている。個人的には、学校現場とその周辺のことが面白い。 例えば、単元の最後に行われるまとめについて、p.54 彼らが拙んだ「まとめ」が、その表現に惑わされて、学習中に味得した真実を失っていることもあるのである。鋭い指摘がなされている。単元どころか、毎時間行われているまとめを見たら、果たして何とおっしゃるだろうか。 本書の中で、教育学系の古典的な名著がいくつも紹介されている。大学時代、何度も挑戦しようとして諦めた本も混じっている。これをきっかけに、もう一度挑戦してみるかな。
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