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この世をば(上) の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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辣腕政治家としての藤…

辣腕政治家としての藤原道長のイメージを払拭する「平凡な小心者」としての道長像が新鮮な作品。妻や娘の協力を得て、幸運と抜群の平衡感覚を武器に頂点へ上り詰めていく様がとても面白い、おすすめの平安物。

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藤原兼家の三男として…

藤原兼家の三男として生まれた道長は、平凡で目立たぬ存在。しかし、左大臣家の倫子と結婚し、姉の詮子の助力を得て、官位を進めた彼はついに政界のトップに立った。

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2024/07/11

「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」 藤原道長が我が世の春を謳歌する歌として習った学生時代、藤原道長は何て傲慢なんだろうとあまり好い印象を持っていなかったのだが、最近、この歌には別の解釈もあるという記事をどこかで目にし、大河ドラマの影響もあって興味が沸いた...

「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」 藤原道長が我が世の春を謳歌する歌として習った学生時代、藤原道長は何て傲慢なんだろうとあまり好い印象を持っていなかったのだが、最近、この歌には別の解釈もあるという記事をどこかで目にし、大河ドラマの影響もあって興味が沸いたので、実家の本棚から借りてきた。 道長さん、そんなにぼんやりさんだったとは…。学生時代のイメージと全然違う。でも、大河ドラマを見ているおかげか、ギャップがあったのにすんなり受け入れられた。読書中も、大河ドラマの俳優さん達が脳内を動き回ってる…(笑)

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2024/01/17

(「BOOK」データベースより) 藤原兼家の三男坊に生まれた道長は、才気溢れる長兄道隆、野心家の次兄道兼の影に隠れ、平凡で目立たぬ存在であった。しかし姉詮子の後押しで左大臣の娘倫子と結婚して以来運が開け、いつしか政権への道を走り始める―。時代の寵児藤原道長の生涯を通し、表面は華や...

(「BOOK」データベースより) 藤原兼家の三男坊に生まれた道長は、才気溢れる長兄道隆、野心家の次兄道兼の影に隠れ、平凡で目立たぬ存在であった。しかし姉詮子の後押しで左大臣の娘倫子と結婚して以来運が開け、いつしか政権への道を走り始める―。時代の寵児藤原道長の生涯を通し、表面は華やかな王朝の、裏に潜む様々な葛藤と、“王朝カンパニー”とも言うべき素顔の平安朝をあざやかに照らし出した力作長編。

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2022/12/13

三男坊が権力を獲得していく様子が描かれています。 この時代、人は死なないけど。 権力を奪い取るさまがエグい。 道長はうまくのりきったんですね。

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2022/08/07

藤原道長の青年時代から、倫子、明子との結婚を経て、権大納言となり、政敵でもあった兄道隆、道兼の死までを描く。 平安期であったが、びっくりするくらい読み応えある。母型社会であることや、呪い、呪詛、また流行病の流行により、長生きできない時代であった。ある種の人の運というものが、大きく...

藤原道長の青年時代から、倫子、明子との結婚を経て、権大納言となり、政敵でもあった兄道隆、道兼の死までを描く。 平安期であったが、びっくりするくらい読み応えある。母型社会であることや、呪い、呪詛、また流行病の流行により、長生きできない時代であった。ある種の人の運というものが、大きく影響する時代なんでしょうか。

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2022/07/27

この時代の小説を読むのは初めて。 権力闘争のドロドロした感じが面白かった。 道長も権力を得るまでに色々苦労したんだなあと、運もすごいけどやっぱり家柄の力は絶大だと思った。

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2022/07/21

もう何度読んだかわからない。 永井さんの作品中の人物は現代の私たちと変わらない等身大の人物だったんだと感じさせてくれる。それぞれの生きる時代を、その人なりの工夫や試行錯誤、出会いや繋がり方で生き抜いていく姿。読むたびに何だか救われる。

Posted byブクログ

2024/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まずは巻頭の「帝王・源氏系図」と「藤原氏系図」の詳細さが有り難い。特に女性がちゃんと書き込まれているのが稀有。 土御門邸の源倫子24歳に藤原道長が文を届けるところから始まり、詮子の尽力で道長が一条帝の内覧となるところで上巻は終わり。この辺まで道長は末っ子気質が抜けずに(「なんたること、なんたること!」)ヤキモキさせられる。後半に期待。 一応三人称の体裁だけど気持ち倫子側の視点なので、鳥越碧の『萌がさねー藤原道長室明子相聞』に較べると、切り口がやや政局寄り。

Posted byブクログ

2016/04/02

この世界にすっかり入り込んでしまった。そんなに遠い時代とは思えないし、いまの日本につながっていることを感じて勉強にもなった。 物語として面白かったし、御堂関白記が飛躍的に理解しやすくなったので、先に読んで大正解。続編もそれから読むことに。

Posted byブクログ