芥川龍之介全集(1) の商品レビュー
芥川作品の中でも、鼻…
芥川作品の中でも、鼻など、比較的有名な作品を収録しています。
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芥川の『鼻』を読んだ…
芥川の『鼻』を読んだときは感動しましたね。
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己が最も嫌悪する特長…
己が最も嫌悪する特長によって、他人から認識されている、という皮肉を描く「鼻」が秀逸。
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「羅生門」や「鼻」な…
「羅生門」や「鼻」などの初期の傑作が収録されている。最後の「二つの手紙」がミステリーっぽくて好きです。
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全小説を6巻に収めた…
全小説を6巻に収めた文庫版初の全集。芋粥/猿/手巾/煙草と悪魔/煙管/MENSURA ZOILI/運/尾形了斎覚え書/道祖問答/忠義/貉/世之助の話/偸盗/さまよえる猶太人/二つの手紙/等。
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代表作は何点か読んだ…
代表作は何点か読んだけど、一度全集をよんで芥川を制覇してみたい
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文豪芥川龍之介の全集…
文豪芥川龍之介の全集です。全6冊となっている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
芥川龍之介はとても多様な作家なのだなと思った。ごく初期から「仙人」や「酒虫」のような中国ものも書いているし、「父」には東京の中学生の放言が記録されていたし、「猿」のような海軍士官候補の世界、そして、「鼻」「芋粥」「偸盗」のような『今昔物語』『宇治拾遺物語』にもとづいた王朝物、「虱」「煙管」「忠義」のような江戸幕末物、「世之助の話」のような井原西鶴の解釈、「魔術」「さまよせる猶太人」のようなエキゾチックな小説、どれも面白かった。「Mensura Zoili」では自分の小説を「常識以外なにもない」と評しているが、ある意味そうなのだろうが、これだけ多様な物語世界を作れるのはすごいことなのだろうと思う。
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「羅生門」と「鼻」のみ読了。 みんながやっているなら自分も、という心理をどす黒く描いた羅生門。 ○○よりはマシ、と自分の中で折り合いがつけばいいんだよなとちょっと笑える鼻。 鼻を持ち上げていた板なんて発想が面白い。
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読書力養成読書、4冊目。何人かの文豪の作品は、ちくま文庫の全集で買いそろえてあるので、これを読んでいきます。読書力読書としてカウントする冊数は、巻数に関係なく1タイトルを1冊とします(巻数のある作品はすべてこうカウントしていきます)。ずっと本棚に並んでいただけの文庫全集、この機...
読書力養成読書、4冊目。何人かの文豪の作品は、ちくま文庫の全集で買いそろえてあるので、これを読んでいきます。読書力読書としてカウントする冊数は、巻数に関係なく1タイトルを1冊とします(巻数のある作品はすべてこうカウントしていきます)。ずっと本棚に並んでいただけの文庫全集、この機会に全部読んでやろうじゃないの、と意気込んでおります。 てことで、まずは芥川龍之介から。1巻に収録されている作品は、以下。 老年 青年と死 ひょっとこ 仙人 羅生門 鼻 孤独地獄 父 虱 酒虫 野呂松人形 芋粥 猿 手巾 煙草と悪魔 煙管 MENSURA ZOILI 運 尾形了斎覚え書 道祖問答 忠義 貉 世之助の話 偸盗 さまよえる猶太人 二つの手紙 全集なので制作順に収録されています。私はもともと、どの作家も処女作から順番に読んでいくのが好きなので、全集をこうして文庫で読めることがとてもうれしく、ありがたく思います。 芥川龍之介、めちゃくちゃおもしろい! 時代や場所、語り手、文体、すべてがガラリと違う作品ばかりで、次はどんな話だろうとワクワクしながら読みました。しかもどれもおもしろかった。風景描写や心理描写が素晴らしく、過不足なく巧みに表現されていて、甚だ失礼ながら「さすが、やっぱり文豪は違う」と思わずにいられませんでした。 名作といわれる作品は、よく、高校生くらいの若者に読むよう勧められます。多様な価値観があることを知り、感性を磨くために(まさに『読書力』で語られる〈自己形成〉のために)。もちろんこれには激しく同意なのですが、初読再読にかかわらず、大人になってから読むことも大事だと思いました。それまでの人生経験により、若いころには思い至らなかったような深い理解が得られますし、いろいろな角度から想像したり考えたりできるのです。 私は「羅生門」や「鼻」を若いころに読んだことがありましたが、知識も想像力も未熟すぎて状況理解が足りず、結局どんな話だったか記憶が曖昧だったのです。しかし今回はまるで映像を見ているかのように状況が理解でき、登場人物たちの細かい心の動きまでよくわかりました。おかげで、くすっと笑えたり悲しくなったり憤りを感じたり切なくなったり、じっくり深く味わうことができました。とくに「偸盗」は格別に良かった! 血湧き肉躍り、涙が出ました。「仙人」もお気に入りです。 この芥川全集は、全8巻。いろいろな本を楽しみながら、2巻以降もちょろちょろと読んでいくつもりです。他の文豪の全集も控えてるしね。ああ楽しみ。 ただちと表紙がねぇ……。これをテーブルの上に置いておいたら、夫が「何この気持ち悪い表紙は⁉︎」とギョッとしていました。やっぱそうよねぇ。ちとコワイよね。1巻のイラストは「芋粥」の主人公らしいんだけど、私のイメージではこんなんじゃないし……。
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