科学的方法とは何か の商品レビュー
図書館。題名から「方法」の話かと思いきや、少し思っていた内容と違った。そして基礎知識が私に不足しており精読するのを途中であきらめてしまった。ざっと読み。 p179のもじゃもじゃのラッファー曲線(精緻化されたラッファー曲線)の話が。読書メモに引用分メモ。2023/9/28
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1980年代の新しい学問の台頭への期待感を背景に、哲学・生物学・霊長類学・経済学・数学の論客が科学について語った本。 分析を進めることで解像度が上がり質的に異なる科学への道が開けると、浅田は考えているようだった。全体的に、カオスやフラクタルといった比較的新しい数学分野への過度な...
1980年代の新しい学問の台頭への期待感を背景に、哲学・生物学・霊長類学・経済学・数学の論客が科学について語った本。 分析を進めることで解像度が上がり質的に異なる科学への道が開けると、浅田は考えているようだった。全体的に、カオスやフラクタルといった比較的新しい数学分野への過度な期待が見受けられるのも時代の制約なのかと思った。
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生物学と経済学と数学における科学性の差異と類似について哲学がメタ的に交通整理をしながら議論を重ねていくというスタイル。前半が各学者による論考で、後半が全体討論。科学性の純度から言えば、数学>生物学>経済学という事になるのだろうし、純度とは逆相関で複雑性は増し、そこに社会性が入り込...
生物学と経済学と数学における科学性の差異と類似について哲学がメタ的に交通整理をしながら議論を重ねていくというスタイル。前半が各学者による論考で、後半が全体討論。科学性の純度から言えば、数学>生物学>経済学という事になるのだろうし、純度とは逆相関で複雑性は増し、そこに社会性が入り込んでいく。 題名とは異なり、方法論的な議論はあまりなされておらず、個々の研究領域の業界事情的な話になってしまっているし、34年前の本なので語られているテーマというかワードがちょっと古い印象もある。しかしながら、科学を巡る専門性の問題は、全体と部分や理論と実践や絶対と相対といった二項対立の中でどうポジショニングしていくべきなのかというある種の普遍性はあるように感じる。 あとはやはり問題になってくるのは科学と社会(政治)の関係性であり、本当は浅田彰にこの辺の所を深堀して欲しかったのだが、簡単な整理で終わってしまった印象。佐和隆光は名前だけは知っていて、これまで読んだ事はなかったのだが、視野の広い経済学者のようなので、今後何冊か読んでみたいと思っている。
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科学の方法をめぐって、浅田彰と4人の科学者がそれぞれの立場から議論をおこなっている本です。第一部は、5人の執筆者の論考が収められ、そこで提出されたテーマについて第二部では5人の討論が展開されています。 収録されている論文は、浅田彰「変貌する科学」、長野敬「ニュー・サイエンスへの...
科学の方法をめぐって、浅田彰と4人の科学者がそれぞれの立場から議論をおこなっている本です。第一部は、5人の執筆者の論考が収められ、そこで提出されたテーマについて第二部では5人の討論が展開されています。 収録されている論文は、浅田彰「変貌する科学」、長野敬「ニュー・サイエンスへのオールド・ストーリー」、黒田末寿「全体から部分へ」、佐和隆光「夢と禁欲」、山口昌哉「数学と科学」です。 本書の議論の背景には、トマス・クーンにはじまるパラダイム論の展開と、いわゆるニュー・エイジなどの潮流も含めた新しい科学の思想について、どのように向きあえばよいのかという問題意識があるように思われます。たとえば生物学者の長野敬は、還元主義の限界を見据えつつも、安易なホーリズムに流れることへの警戒を表明しています。また、『経済学とは何だろうか』(岩波新書、1982年)でパラダイム・シフトの発想をもとに経済思想の移り変わりを読み解いた佐和隆光は、その原型となるような議論を展開しています。また、黒田末寿は今西錦司にはじまる個体識別にもとづくサル学の方法について、山口昌哉はフラクタル図形と非線形科学について、それぞれ専門の立場からごく簡単な報告をおこなっています。 本書のテーマそのものが時代背景を反映していて、いまとなってはやや古びているような印象もないではありません。
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■読みたいリストに追加!(2010年5月7日) 大学生の時に授業で読んだのは覚えているのだけれど、 あの頃ははっきり言って理解できていなかったと思う。 シゴト中にふと「今なら理解できるのかな?」と思い立ったので、 読みたいリストに追加。 年を重ねるというのはかなしーことばかりで...
■読みたいリストに追加!(2010年5月7日) 大学生の時に授業で読んだのは覚えているのだけれど、 あの頃ははっきり言って理解できていなかったと思う。 シゴト中にふと「今なら理解できるのかな?」と思い立ったので、 読みたいリストに追加。 年を重ねるというのはかなしーことばかりではないのでアリマス。
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目次 第1部 報告(変貌する科学 ニュー・サイエンスへのオールド・ストーリー 全体から部分へ 夢と禁欲 数学と科学) 第2部 討論(分子生物学は何処に向かうのか 観察者の位置 社会科学の壁 テオーリア主義を超えて)
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