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ジョン・レノン(上) の商品レビュー

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2014/01/22

2010年4月6日読了。ジョン・レノンの伝記本の上巻。数あるジョン本だが、筆者にジョン自身やシンシア、ミミらと親交があったことが強みのようだ。少年時代からビートルズの一員として成功を収めるにいたるまで、ジョンがいかに一貫して攻撃的で喧嘩っ早く、権威に敵対心を燃やしつつも人を惹きつ...

2010年4月6日読了。ジョン・レノンの伝記本の上巻。数あるジョン本だが、筆者にジョン自身やシンシア、ミミらと親交があったことが強みのようだ。少年時代からビートルズの一員として成功を収めるにいたるまで、ジョンがいかに一貫して攻撃的で喧嘩っ早く、権威に敵対心を燃やしつつも人を惹きつける魅力にあふれた男だったかが読み取れる・・・語り手自身も言っているがジョンがこれほど成功した人間にならなければ、きっと誰もがそのように麗しい記憶としては思い出さなかったろうが。ジョンの音楽性に関する記述や他のビートルズの面々・特にジョージとリンゴの描写が少ないことには不満もあるが、ジョンの発言やエピソードの一つ一つは細かく拾われている印象。読み応えがある。キリスト教発言の余波の中、ニューヨークの個展でジョンがオノ・ヨーコに出会う場面で締める上巻の切り方が最高にドラマティック。

Posted byブクログ