気流の鳴る音 の商品レビュー
この本が導くものは、一つの「純粋な明晰さ」に安住しないタフさである。ある世界観を、世界と対峙するための「楯」として構築する一方、それがただの「楯」にしかすぎぬということを認識する力である。神秘主義的な内容ながら、そこに通底するものはきわめて理性的。理性と神秘はこのようにして折り合...
この本が導くものは、一つの「純粋な明晰さ」に安住しないタフさである。ある世界観を、世界と対峙するための「楯」として構築する一方、それがただの「楯」にしかすぎぬということを認識する力である。神秘主義的な内容ながら、そこに通底するものはきわめて理性的。理性と神秘はこのようにして折り合いをつけながら、単一ではない、複合的世界観を構築していくのだろう。
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カスタネダの最高の概説書。 「美がまえにある 美がうしろにある 美が上を舞う 美が下を舞う 私はそれにかこまれている 私はそれにひたされている 若い日の私はそれを知る そして老いた日に 静かに私は歩くだろう このうつくしい道の行くまま」 本文のナヴァホの讃歌より 「からだは溶...
カスタネダの最高の概説書。 「美がまえにある 美がうしろにある 美が上を舞う 美が下を舞う 私はそれにかこまれている 私はそれにひたされている 若い日の私はそれを知る そして老いた日に 静かに私は歩くだろう このうつくしい道の行くまま」 本文のナヴァホの讃歌より 「からだは溶けて宇宙となる 宇宙は溶けて音のない声となる 声は溶けていちめんの輝きとなる そして輝きはかぎりない歓喜の胸に抱かれる」パラマハンサ ヨガナンタ 本文より
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