ジェシーの背骨 の商品レビュー
主人公が軽蔑していた愛し方をしているのが良かった。過去の自分と未来の自分がうまく対比になっている。 好きな男性の息子に最初は、手を焼いてきつい言葉で詰ったりしていたが暴力は数度だ。 子育て経験がなく、言い方は悪いがチヤホヤされていた女性があそこまで侮辱されたのに手を出したの...
主人公が軽蔑していた愛し方をしているのが良かった。過去の自分と未来の自分がうまく対比になっている。 好きな男性の息子に最初は、手を焼いてきつい言葉で詰ったりしていたが暴力は数度だ。 子育て経験がなく、言い方は悪いがチヤホヤされていた女性があそこまで侮辱されたのに手を出したのは数回とは驚いた。 そして、中盤までは侮辱されても尚関係をどうにかいい方向に発展させたいと思い、愚痴は内心で留めていたのも良かった。 終盤は、息子の本当の母親を客観的に見て心変わりはしていなかったが態度の変化、それに息子は何故愛を間違って受け止めたのかを理解した。 主人公がどういう風に扱われていたいのかを最後に、描写していて読み返すと確かにそうだなと思い、伏線回収が凄かった。 最後に、此の手の作品は読んだこと無いが結構好みだ。スラスラと読める。
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- ネタバレ
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久々にしっとりした本を読みたくなってチョイスしたのが やっぱり山田詠美の本。 OLの頃に読んだものの再読で~す。 私のもってる本とか表紙が違ってる。。。。う。 今回は、愛した男の息子と男を愛した女のストーリーになってますぅ。 彼女にとっては珍しいっていえば珍しいんだろうけど、 でも詩を読んでるようなキレイな文体はやっぱり山田詠美。 心をしっとりさせてくれます。 血がつながった子供でも育てるのに苦労するのに、 血のつながってない子供と一緒に暮らすのは大変だろうな~って思う。 それも愛する男のため??? ジェシーとココは、将来きっと素敵な関係になれると思う。
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2011年7月14日、読了。 こーいうの好きじゃねーなー ただのセックスが無いと愛を感じる事が出来ない女に、だらしないアルコール中毒の中年に、感情表現がめちゃくちゃ下手なガキ。 女として生きてたらこれが理解出来るのか?分からん。。。
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すごくよかった。いつもの詠美作品におなじみの大人の男女の恋模様より、もっともっとぐっときた。そう、これはもはや心理学の域です。 ジェシーの言動ひとつひとつに、また当たり前に愛情を注がれて育ってきたココの心境のそれぞれに、共感したり切なくなったり微笑ましくなったりいたたまれなくなっ...
すごくよかった。いつもの詠美作品におなじみの大人の男女の恋模様より、もっともっとぐっときた。そう、これはもはや心理学の域です。 ジェシーの言動ひとつひとつに、また当たり前に愛情を注がれて育ってきたココの心境のそれぞれに、共感したり切なくなったり微笑ましくなったりいたたまれなくなったり。すばらしい。何回も何回も再読するでしょう。 詠美作品は片っ端読んでいたつもりだったのに、今まで読んでなかった事にもびっくり。ココもいいけど、やはりジェシーがすばらしくいい。大学の授業で感じていたいろいろな気持ちを思いだした。
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「トラッシュ」のココがリックとジェシーと一緒に住み始めた頃の話。ココはリックと付き合い始めたがその息子の11歳のジェシーのことは疎ましく思っていた。幼い頃から両親が憎しみ合う姿を目にしていたジェシーは、素直に人に甘えることを知らずココに反抗的な態度ばかりをとる。父親の恋人と恋人の...
「トラッシュ」のココがリックとジェシーと一緒に住み始めた頃の話。ココはリックと付き合い始めたがその息子の11歳のジェシーのことは疎ましく思っていた。幼い頃から両親が憎しみ合う姿を目にしていたジェシーは、素直に人に甘えることを知らずココに反抗的な態度ばかりをとる。父親の恋人と恋人の連れ子という関係で出会った二人が、憎しみあい感情をぶつけあいながら、性的でも血縁でも友情でもない絆を芽生えさせる物語。
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大人の女って感じがする。 もっと少年を題材にした小説を書いてほしい。 山田詠美って海外に住んでたんですか?
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