彼とぼくと彼女たち の商品レビュー
オートバイと旅を愛す…
オートバイと旅を愛する男との友情。スニーカーの紐をブラックベリーで染める女性。そんな彼とぼくと彼女たちの40のストーリー。
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いろいろな「ぼく」のいろいろなシーンを少しずつ見せてもらった、と言えばいいのかな。登場する人たちはあまり生活感がない。でも決してお金に困るような感じはなくてどちらかと言えばアッパークラス。オイラとは生活するステージが違うんだけど、嫌味じゃない。「ぼく」が見せてくれる風景は、オイラ...
いろいろな「ぼく」のいろいろなシーンを少しずつ見せてもらった、と言えばいいのかな。登場する人たちはあまり生活感がない。でも決してお金に困るような感じはなくてどちらかと言えばアッパークラス。オイラとは生活するステージが違うんだけど、嫌味じゃない。「ぼく」が見せてくれる風景は、オイラを気持ちのいい世界に連れて行ってくれるみたいだ。それは楽しいドライブの車の中だったり、ヒリヒリするような夏の日差しの下だったり、キレイな女性とお酒を飲む席だったり……。大瀧詠一の「A LONG VACATION」を聴いているみたいな感じかな。眩しいときに連れて行ってくれる。部屋で飲むビールがとても美味しくなったりする。うん、そんな感じだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
なんともいえないほのかなおもひでというか しょっぱい思い出というか… こういう描写がなんともいえないエッセイです。 著者はどこか捉えようのない人だったように 思えてなりません。 それゆえに彼は学生時代からとっても おモテになったようです。 (でも青春の思い出はスケベだぜ) 女性たちに無駄に干渉しないのもあるのでしょうね。 そして、捕まえたくても、捕まえられない なにかがあるのです。 でもこういう男の人は結婚しちゃいけないのよね。 そして、罪作りだと思います。 なにものにもとらわれない、しばられない旅と ちょっとスパイスの効いたお酒と。 誰にも邪魔されない大人の世界。 そんな感じの本です。
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