作家の肖像 の商品レビュー

中島梓,栗本薫【著】

2022/02/22

五木寛之、星新一、赤川次郎、横溝正史、太宰治他、２１人の作家について語った（解説した）本です。栗本薫と中島梓と両方載っているという珍しい本です。
でもなんだか中島梓だとちょっと小難しい感じがしますね。何書いてるんだかよく分からないときがあります。特に一番最後の埴谷雄高とか。全体的に栗本薫の方がわかりやすい気がする。
そして後書き作家栗本薫らしく、後書きが読みやすくて面白いですね。笑

2022/02/05

1986（昭和61）年発行、講談社の単行本。評論対象は21名、29編。あとがきによると「嫌いな人、無関心な人」の解説や評論はしなかったとのことで、ここに挙げられた人を見れば、栗本薫の傾向がある程度わかるような、少しイメージと違うような。この時期は栗本薫と中島梓と使い分けてたはずだが、読む限り違いはほとんどないような気がする。

対象作家：五木寛之、野坂昭如、筒井康隆、星新一、小松左京、光瀬龍、矢野徹、田中光二、赤川次郎、阿久悠、林真理子、小泉喜美子、佐藤愛子、田辺聖子、池波正太郎、都築道夫、鮎川哲也、横溝正史、江戸川乱歩、太宰治、埴谷雄高、あとがき：あとがき、

2012/02/21

筒井康隆，星新一，小松左京，阿久悠，林真理子，田辺聖子，鮎川哲也などの解説と，江戸川乱歩などへの評論を集めたもの。

赤川次郎の東西南北殺人事件の栗本薫による解説を読んでから，
赤川次郎を本格的に読み始めました。

そのきっかけになった解説を含んでいます。

あとがき小説家らしい，解説も読ませる文章です。

太宰治について書いているところが栗本薫らしい。
太宰治を踏み絵だといい，三島由紀夫に傾倒したことを書いて，太宰治論にしているところが憎い。
栗本薫が商売人であることがわかる。