ソフトウェアの品質管理 の商品レビュー
本書は、「日科技連ソフトウェア品質管理シリーズ」として刊行されたものの第1巻目にあたります。 1980年2月に(財団法人)日本科学技術連盟はソフトウェア生産管理(略称SPC)研究委員会を設置しました。 そして、セミナー(1980年~)、シンポジウム(1981年~)、研究会(...
本書は、「日科技連ソフトウェア品質管理シリーズ」として刊行されたものの第1巻目にあたります。 1980年2月に(財団法人)日本科学技術連盟はソフトウェア生産管理(略称SPC)研究委員会を設置しました。 そして、セミナー(1980年~)、シンポジウム(1981年~)、研究会(1985年~)がそれぞれ立ち上がって今日のSQiPにいたわるわけですが、そのSPC研究委員会の運営委員が執筆を担当したそうです。 菅野先生は、初代SPC委員長ですので、本シリーズ全6巻を通じた編集責任者でもあります。 ★★★ さて、内容ですが、まず、この巻の目次は、 第1章 ソフトウエア工学の歴史 第2章 日本的品質管理 第3章 ソフトウェアの計量化 第4章 統計的手法の活用 第5章 職場小集団活動 第6章 標準化 となっています。 基本的なところをしっかり押さえてあります。 たとえば、活動計画書の説明のところで、 このように当り前(atarimae)のことを、ぼんやり(bonyari)せずに、ちゃんと(chanto)するという「ABC」が、職場小集団活動における大切な基本的定石の1つである。 と書いてあったり(これで、Bが「ぼやぼや」でなく「ぼんやり」であることが分かりました!)、着想の定石12項目に、 排除 正と反 正常と例外 定数と変数 拡大と縮小 集約と分散 結合と分散 付加と削除 並行と直列 入れ換え 差異と共通 充足と代替 とあって、なるほどと思いました。 あと、野木秀子さんが元日立製作所システム開発研究所の方で、テストカバレッジの人だったってことを初めて知りました。 今度、お会いしたら聞いてみよう。。。
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