ホテル・ニューハンプシャー(上) の商品レビュー
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父の語る"ステイト・オ・メイン"(メイン州!?)という名の熊との出会い、母との馴れ初めを兄弟姉妹揃って耳を傾ける場面に始まる物語。 夢想家の父とそれを支える母、いまひとつぱっとしない地元デーリー高校に通うことになる兄フランク、姉フラニー、ぼく(ジョン)、少し年の開いた妹リリーと弟エッグ。 そしてデーリー高校の教師であり、フットボールチームのコーチである筋骨逞しい祖父の”アイオワ・ボブ”。 この家族が織りなすあれやこれやの人生ドラマ。 話の流れに乗るまではとっつきづらかったが、”あ、家族が未来に向かって行く話なんだ”と理解してからは、NHK連続ドラマ小説ばりの起伏に富んだエピソード達に心を奪われる。 どちらかというと、辛い出来事、悲しい出来事ばかりなのだが、不思議と沈み込まず前向きな気持ちで読んでいける。 それもこれも。「だからどうだっていうんだ」、「世の中にたくさんあるちょっとした出来事にすぎない」という"アイオワ・ボブ"と父の達観哲学の成せる業なのか。 でもねぇ。 上巻の終盤の展開は辛すぎるって。 うちはこんな大家族ではないけれど、下の息子がちょうどこんなころころした感じだなぁなんて思っていたら。。。 地元デーリーでの”ホテル・ニューハンプシャー”は鳴かず飛ばずのまま上巻にして閉館。 下巻では舞台をウィーンに移しての展開とのことだが、波乱の幕開けは避けられない。 どんな結末に行きつくのか期待と不安は高まるばかり。 まだ、結末まで辿り着いていないが、こんなに感情を揺さぶられる物語は星5以外あり得ない。
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登場人物のキャラが濃い。 いっぱい出てくるけど、混同しないくらい濃い。 そして、展開も素早く、テンポがいいので、読んでて退屈しない。 訳が悪いのか、わたしがアメリカンジョークを理解できないのか、会話の応酬で、ん?と思うことがあるけど、概ねやり過ごせるくらいには流れがいい。 舞台が...
登場人物のキャラが濃い。 いっぱい出てくるけど、混同しないくらい濃い。 そして、展開も素早く、テンポがいいので、読んでて退屈しない。 訳が悪いのか、わたしがアメリカンジョークを理解できないのか、会話の応酬で、ん?と思うことがあるけど、概ねやり過ごせるくらいには流れがいい。 舞台がアメリカからドイツに変わるけど、きっと兄妹達は何も変わらないと思う。
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人生はおとぎ話。 John Irving好きを決定的にした本。 これも大事な本なので、きちんとしたレビューは改めて。
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