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昭和同時代を生きる の商品レビュー

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2011/09/01

朝日の鶴見俊輔の対談を読んだ後にショッピングセンターへ行くと、古本市に遭遇。 いつもなら見向きもしないのに、何故かその日は買物もそっちのけで小一時間物色。 そして、存在すら知らなかったこの本を発見。鶴見先生は「高度成長」を論じておられる。 直接薫陶を受けた訳ではないけれ...

朝日の鶴見俊輔の対談を読んだ後にショッピングセンターへ行くと、古本市に遭遇。 いつもなら見向きもしないのに、何故かその日は買物もそっちのけで小一時間物色。 そして、存在すら知らなかったこの本を発見。鶴見先生は「高度成長」を論じておられる。 直接薫陶を受けた訳ではないけれど、直に何回かお話する機会を得た。その著作からは、思想以上の生きる作法とか、気概を学ばせていただいている(つもり)。 ここで彼は、戦争中人を殺そうとして死ぬ(殺される)ことがたえがたかった、人を殺さないで死にたかったが、高度成長期には日本全体のくらしがよくなってゆく中で、殺さないで死ねるようになったという。 そして「がきデカ」や「じゃりんこチエ」「地球(テラ)へ」「童夢」などのマンガが文学や社会科学ができない表現領域に入ったという。 こんなことをこの大哲学者は平気で言うので嬉しくなっちゃいます。

Posted byブクログ