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殺人者の烙印 の商品レビュー

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2022/11/06

86年改題時のものを図書館で。(定価480円!) 軽いイヤミス。最近のイヤミスに比べたら、さわやかです。(表現に語弊ありですが) 前半はなかなか読むのにもたつきましたが、後半は一気に行けました。前半はキャラ説明もあり、まあ仕方ないかなと思います。 メイン主人公、サブな主人公、...

86年改題時のものを図書館で。(定価480円!) 軽いイヤミス。最近のイヤミスに比べたら、さわやかです。(表現に語弊ありですが) 前半はなかなか読むのにもたつきましたが、後半は一気に行けました。前半はキャラ説明もあり、まあ仕方ないかなと思います。 メイン主人公、サブな主人公、前半のメイン脇役、後半のメイン脇役、その他警察、友人、家族、街の人々といった複数の脇役…おもしろかったです。 映像化したくなるキモチがわかります。 解説に、原作は時間設定に矛盾があり、少々修整とあり。 個人的にはアリバイ崩しの作品ではないと感じたので、修整の有無は影響なしです。 メイン主人公はアメリカ人、サブ主人公はイギリス人。 物語はイギリス国内。 ハイスミスのプロフィールに添ってる感じで、そこもよいです。 ラストの一文「そしてこの世のすべては、態度の問題だったのだ」がすごすぎる…リプリーだ… イギリス版のタイトルはA Suspension of Mercy アメリカ版はThe Story-Teller 改題前は「慈悲の猶予」 本文内では「慈悲による感覚の停止」と出てくるもの。 若い読者は古いと思うのでしょうか。 私自身は、もしこの作品を知らずに、この作品を現代版に焼き直したものを読んだとしたら、やはりおもしろい!と思いそう。 ハイスミスは短編も良いです。

Posted byブクログ