宮沢賢治全集(6) の商品レビュー
生きてきたら、一度で…
生きてきたら、一度でいいから会いたかった。宮沢賢治さん、素敵な人です。
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敬愛する宮沢賢治さんの全集。この巻に収録されている「土神ときつね」というお話が、彼の遺した作品の中でも、最も好きです。 真正直で気性苛烈な土神、気持ちが優しくて、けれども嘘つきなきつね、愚かで美しい樺の木 彼らの三角関係は、壮絶な最後を迎えます。 本当は、ずっと心の端に、自分が...
敬愛する宮沢賢治さんの全集。この巻に収録されている「土神ときつね」というお話が、彼の遺した作品の中でも、最も好きです。 真正直で気性苛烈な土神、気持ちが優しくて、けれども嘘つきなきつね、愚かで美しい樺の木 彼らの三角関係は、壮絶な最後を迎えます。 本当は、ずっと心の端に、自分がついてきた嘘が突き刺さっていたきつねと きつねの空虚さを知って、たぶんはじめて誰かのために泣いた土神 普段、本を読んで泣いたりとかあまりないのですが、あのラストには、泣きました。
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分類=宮沢賢治・全集。86年5月。ビヂテリアン大祭、土神ときつね、雁の童子、虔十公園林、などを収録。
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