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グーテンベルクの銀河系 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2018/11/12

 中世西欧での印刷技術に伴う文字、文学、文化、哲学、科学、技術論。引用が多く示すことによって論理を展開しているが、論述がわかりにくい。中世西欧史の基礎知識のない私には、難解であった。 「耳の世界は情熱にあふれた、いわゆる感覚過敏症的世界であり、他方、眼の世界は比較的冷静で、中立...

 中世西欧での印刷技術に伴う文字、文学、文化、哲学、科学、技術論。引用が多く示すことによって論理を展開しているが、論述がわかりにくい。中世西欧史の基礎知識のない私には、難解であった。 「耳の世界は情熱にあふれた、いわゆる感覚過敏症的世界であり、他方、眼の世界は比較的冷静で、中立的な世界であるために、耳の文化の人々にとって西欧人はまったく温かみのない、魚みたいな人間として映るのである」p33 「非文字社会の人間は、なぜ相当な訓練を受けないと映画や写真を鑑賞できないのか」p59 「古代及び中世を通して「読み」は音読を、時には誦詠すら意味していた」p133 「我々の記憶力は印刷によってすっかり損なわれてしまった。インドの学生達は今でも教科書を丸暗記でき、試験場で一字一句たがえず答案の上に再現するのだ」p145 「印刷文化における視覚による経験の均質化が、聴覚をはじめとする五感が織りなす感覚複合を背後に押しやった」p193 「印刷文化にあっては、きめ細かな言葉遊びがあまり好まれない一方、綴りの統一、意味の統一については強い規制が働き始める」p239 「印刷は画一的な国民生活や中央集権的政府を生み出したが、同時に個人主義や反政府的態度も生み出した」p358

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2012/12/10

昔、活版印刷が出てきてpublishがpublicを作ったのと、 今、インターネットが出てきて誰でもpublishできる状況が似ていると、 どこかの本で読んだので、読んでみた。 活版印刷が出てきたときの状況を具体的に書いている1962年に書かれた本。 たとえば、 現実の構成要...

昔、活版印刷が出てきてpublishがpublicを作ったのと、 今、インターネットが出てきて誰でもpublishできる状況が似ていると、 どこかの本で読んだので、読んでみた。 活版印刷が出てきたときの状況を具体的に書いている1962年に書かれた本。 たとえば、 現実の構成要素のなかに線形的性質や均質性を見出したことが、表音文字の新秩序のもとでギリシャ人が行った発見であり、また彼らの感覚生活における変化であった。(p.94) →たぶん、みんなが同じ文字で書かれたものを読むことで、部族的なものがなくなったとかそういう話なんだと思う。 というか、読みにくい! 全然理解できないまま、挫折してしまった。

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2011/05/01

2011 5/1 パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 この年(図書館情報学分野のD2)にもなってマクルーハン読んでないのが耐えがたくなってきたので手にとった本。 被害妄想的圧力に負けたorz 前半は表音文字=アルファベットがもたらす効果について、その後、...

2011 5/1 パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 この年(図書館情報学分野のD2)にもなってマクルーハン読んでないのが耐えがたくなってきたので手にとった本。 被害妄想的圧力に負けたorz 前半は表音文字=アルファベットがもたらす効果について、その後、活版印刷がもたらしたものについて。 ・・・うん、よくわかった。 マクルーハンは他人が内容をまとめてくれたものの方が面白い! いや、面白いし凄いんだけど読むの厳しい。

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2009/10/04

人間の認識がいかにして作られているのかがよくわかる。時代によって何にもっとも影響を受けるかは変わる。しかし、影響を受けるということは変わらない。自らの生きる時代を通して自分を考えた際、必ず参考になる。お勧めの1冊。

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2009/10/04

10年くらい前に量り売りの店で買いました。結構重いので800円くらいしたような気が‥‥。メディアという乗り物を自由に操縦して時代を跨いで飛び回る著者の思考はとても軽いのですが、意味の重さで量り売りするのは難しいよな。

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