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紙つぶて(全) の商品レビュー

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2024/06/11

山口昌男『本の神話学』とセットで語られることの多い読書随筆。昭和四十四年から四十七年まで書かれたものと、それ以降書き足されたもの全四百五十五篇。晩年の保守論客としての活動の萌芽は本書にもしっかり認められ、渡部昇一や長谷川慶太郎を称揚するなど閉口する箇所が山盛りで、あまりにひどい箇...

山口昌男『本の神話学』とセットで語られることの多い読書随筆。昭和四十四年から四十七年まで書かれたものと、それ以降書き足されたもの全四百五十五篇。晩年の保守論客としての活動の萌芽は本書にもしっかり認められ、渡部昇一や長谷川慶太郎を称揚するなど閉口する箇所が山盛りで、あまりにひどい箇所は飛ばし読みした。連載当時国内で話題になっていた書物を知るためと割り切ってつまみ読みすればそこそこ有用な本でもあり、そのうち読んでみたいなと思う本を数十冊メモさせてもらった。

Posted byブクログ