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花を飾ってくださるのなら の商品レビュー

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2013/05/19

「教師なんて信用できません!あの人達が教えてくれるのはテストの点のとりかたや、本音と建前の使い分けくらいです。そのあまりにも大きい生徒への影響力を考えずに行動することもよくあります。 持っているものは人をはかるための巨大なものさし。せしてそれはどんなに古くなっても人に何を言われよ...

「教師なんて信用できません!あの人達が教えてくれるのはテストの点のとりかたや、本音と建前の使い分けくらいです。そのあまりにも大きい生徒への影響力を考えずに行動することもよくあります。 持っているものは人をはかるための巨大なものさし。せしてそれはどんなに古くなっても人に何を言われようと決して変えません。 生徒が私のようなアホばかりなので自分が偉いと思い込んでしまっているのです。そのような人々に評価され、それが一生にもかかわるなんてとても悲しい。私は学校教育に不満です。授業もまともに受けられない者が何を言うんだ、と言われるかも知れませんが。みんなは慣れすぎてしまっています。私は気が狂いそうです。脳をダイナマイトでぶっ飛ばしてしまいたいのです。残り少ない思考力で私にできる最も効果的な抗議の方法を考えています。期待していてください。 」 この抗議文を書いて二日後、中学3年生の彼女は自殺した。 これだけでも感受性と本質を見抜く文章が伺える。 1986年に書かれた本書は、きっと今の中学生が読んでも共感することがたくさんあるだろう。それほど学校が変わってないということなのか…。 中学生の悩みを理解し、教師としての在り方を考えさせられる本である。 タイトルの「花を飾ってくださるのなら」は彼女の遺書の最後の文章。 「もし、花を飾ってくださるのなら、あの席はだめです。クラス全員を暖めなければならないストーブの熱で、しおれてしまうかもしれません。それでは、みなさん、さようなら。」 (まっちー)

Posted byブクログ

2011/11/01

編集者の文章や読者からの手紙などは余計なものに感じてしまう。遺書と抗議文と生活記録(全て)だけを読みたかった。

Posted byブクログ