日本のギャンブル の商品レビュー
我が国におけるギャン…
我が国におけるギャンブルの数々を網羅し、歴史的分析とともにその技法、禁令、イカサマに至るまでを豊富な資料と図版で解明した、興趣あふれるギャンブル論。
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1986年刊行。あまり見ることのない賭博関連の史的な情報を解説する(もちろん近世史以降が大半を占める)。まあ、よくもこんな小ネタを集積したなぁ、という気がしつつも、ギャンブルに耽溺する人々はいつの時代も変わらずに存在するんだなぁ、というベタな印象。ただ、賭博と神事との関係は本書では不明なまま。その一方、近世史以降の賭博関連を解説するので、貧困や裏社会と賭博との関連性は垣間見れる。
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この作者のものはどれも古くなったが、本著は図や口絵が充実して風俗史として名著。万葉集にも博打の歌があるのは興味深い、また、文芸の博打化(今日の懸賞のようなもの)の発生もおもしろい。一貫して博徒に対してはクールで、やや冷たすぎるのではという記述もある(丸山正男のような物言いをして)...
この作者のものはどれも古くなったが、本著は図や口絵が充実して風俗史として名著。万葉集にも博打の歌があるのは興味深い、また、文芸の博打化(今日の懸賞のようなもの)の発生もおもしろい。一貫して博徒に対してはクールで、やや冷たすぎるのではという記述もある(丸山正男のような物言いをして)。
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