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誰でも知りたい朝鮮人の日本人観 総解説 の商品レビュー

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2009/10/07

朝鮮人の著作で日本語で刊行されているノンフィクションを集め、紹介し、そこから朝鮮人の日本人観を知ろうという趣旨の本。かなり渋めの本が多数紹介されていている。この本自体が20年も前のものなので、それ以前の本の紹介に限られている。第一冊目としていきなり金九の自伝『白凡逸志』を出し、続...

朝鮮人の著作で日本語で刊行されているノンフィクションを集め、紹介し、そこから朝鮮人の日本人観を知ろうという趣旨の本。かなり渋めの本が多数紹介されていている。この本自体が20年も前のものなので、それ以前の本の紹介に限られている。第一冊目としていきなり金九の自伝『白凡逸志』を出し、続いて『抗日民族論』(白基ワン)『抗日言論闘争史』(高峻石)という抗日闘士ラインが続き、その傾向が全体を貫いているが、比較的色々な本を集めている方だと思う。でもやっぱり偏っているかな。朝鮮人の日本人観というからにはもっと木目の細かい選択と紹介の仕方が望まれた。20人以上による共著だが似た思想傾向の人が集まって書いているようだ。バラバラに紹介した本はバラバラのままで、朝鮮人の日本人観を分析するというところにはいたっていない。字数を割いて長めに紹介しているが、紹介にとどまっていているものがほとんどで批判的に検討を加えるという書評的な作業はほぼされていない。あと『韓国からの通信』(T・K生)がフィクションだったという話はこれの後分かったのかな。それでも資料としては価値はあると思う。

Posted byブクログ