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僕の手のひらで踊れ(1) の商品レビュー

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2011/03/22

この作品をオススメに入れるのは、正直気が引ける。決して新しい作品ではないし、中身が無いと言われそうだからだ。 しかし、この先生の最近の作品は、萌え産業に走り過ぎているような気がして、あまり好感が持てない。それに、何と言っても私はこの作品が大好きなのだ。 だから、意を決して推薦しよ...

この作品をオススメに入れるのは、正直気が引ける。決して新しい作品ではないし、中身が無いと言われそうだからだ。 しかし、この先生の最近の作品は、萌え産業に走り過ぎているような気がして、あまり好感が持てない。それに、何と言っても私はこの作品が大好きなのだ。 だから、意を決して推薦しようと思う。 兄崎ゆな先生の漫画には、一貫したテーマがある。 ヤりたい、モテたい、自分に自信がない この3つの要素はループのようにつながって、永遠に繰り返される。 言い換えればそれしか内容がない。ループは閉じているのだ。 だが、それしか無いことの、何が悪いのか。それだけで十分じゃないだろうか。 思春期の女子高生の危うさとか、臆病さ、底抜けの明るさを描かせたら、ピカイチだ。 この漫画の主人公は、時折ハッとするほど色めいた表情をする。 自分に自信のない女子高生の、恋をした一瞬の輝きを、切り取るのが上手い作家だと思う。

Posted byブクログ