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空の色ににている の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2021/10/25

母のコレクションより、再読。内田善美さんの繊細な物語の構成と描画にはいつも惹かれるものがある。特に強調したい人物が背景の中から浮かび上がって見えてくるような、そんな不思議な気持ちにさせられる。

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2013/11/10

この本を読むとリアルなくらい下校時間の、開放感を思い出す。友達との会話とか、自転車のタイヤの軽やかな回転とか…。やるせないくらい好きな作品。

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2013/04/28

本棚のすき間にさりげなくですが大事に眠らせている一冊。 つい手にしてしまったらどうしてもその世界に浸ってしまいたくなる。 「ぼくを探しに」もこの本から知り得た素敵な本でした。 今回はチィという猫のことと、続編が出たばかりという本が気になりました。 毎回、着目点をかえて読めば新鮮...

本棚のすき間にさりげなくですが大事に眠らせている一冊。 つい手にしてしまったらどうしてもその世界に浸ってしまいたくなる。 「ぼくを探しに」もこの本から知り得た素敵な本でした。 今回はチィという猫のことと、続編が出たばかりという本が気になりました。 毎回、着目点をかえて読めば新鮮ですね。 琴線に触れる言葉、今回は「花の色をつけてもらえる色って・・・」でした。

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2012/10/21

久々の再読。絵が美しい。特に樹木、花々、そして日本家屋の描写が。今までぼんやり読んできたけれど今回この設定、私の苦手な不可思議な三角関係であることに気がついた。でもいやな感じがしないのは、なぜだろう?ちょっと哲学的なセリフも美しくて、それも昔はツボだったな~と思い出す。素敵な七星...

久々の再読。絵が美しい。特に樹木、花々、そして日本家屋の描写が。今までぼんやり読んできたけれど今回この設定、私の苦手な不可思議な三角関係であることに気がついた。でもいやな感じがしないのは、なぜだろう?ちょっと哲学的なセリフも美しくて、それも昔はツボだったな~と思い出す。素敵な七星兄は着物なんか来ちゃって渋いけど、高校卒業したてだったことにびっくり!ほかの作品も入手困難とは言え、読んでみたい。

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2011/09/15

恐らくそのような僥倖はないと思われるのですが、もしも、もしも万一、古本屋さんでコレを見かけるようなことがあったら、そしてそれが買える値段であったら、その一瞬に買わないと二度と再びコレに巡り会うことはないかもしれません。 内田善美さんが描かなくなって、その決して多くない作品のどれ...

恐らくそのような僥倖はないと思われるのですが、もしも、もしも万一、古本屋さんでコレを見かけるようなことがあったら、そしてそれが買える値段であったら、その一瞬に買わないと二度と再びコレに巡り会うことはないかもしれません。 内田善美さんが描かなくなって、その決して多くない作品のどれも再版されなくなって、随分と長い年月がたちます。 彼女の絵は、新刊書店では今やハヤカワ文庫「ゲイルズバーグの春を愛す」の表紙でしか、見ることが出来ません。(これがあるだけでも、まだ幸いかもしれません) 「ゲイルズバーグ」の表紙だけでも、漫画を描いたことのある人・絵心のある人にはきっと伝わると思うのですが、そうでない人にはひょっとしたら伝わらないかもしれません。 しかし、ネット上で彼女のコミックスに付いた値段が物語っています。 その繊細、その精密、そのきめ細かさ、細部までへのこだわり、そして、それが描く心象の儚さと大切さ。 高校生のお話です。陸上部の男の子と、上級生の女の子。 それにしては華やかさがなく、浮世離れしているかもしれません。 恋愛や憧れというには、あまりにも静かな時間と感情。 ありえなーい!と言われてしまいそうな、でも何か大事なものを、彼女は残して去ったのでした。 「風立ちぬ」や「草の花」に匹敵する、と言ったら大げさに過ぎるでしょうか。

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2010/01/08

ある日ふと姿を消す猫、行って帰らない人、簡単に人形に戻ってしまういのち、時空のはざまの旅人。内田善美はくりかえし「消えてしまうもの」を描くのだけれど、緻密な絵で描かれるそことここに変わりはなく、残されるもの、消えゆくものも、同じように美しい。死は世界に溶けていて、わたしたちはただ...

ある日ふと姿を消す猫、行って帰らない人、簡単に人形に戻ってしまういのち、時空のはざまの旅人。内田善美はくりかえし「消えてしまうもの」を描くのだけれど、緻密な絵で描かれるそことここに変わりはなく、残されるもの、消えゆくものも、同じように美しい。死は世界に溶けていて、わたしたちはただ見失う。あえかな気配、あえかな感情は、濃密な自然に拮抗する。 だからページをひらくだけで、いつの間にか咲いた花を見上げ、うつくしいと、いいにおいだと、みとれるように出会い、去年散った花のように想うことができる。高校のときに読めて良かったです。

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2009/10/04

無人島に一冊だけ漫画本を持って行けるのなら、この本を持って行く。 友人のお兄さんたちと遭遇したとき、「あ、空の色ににている、みたいだ〜」と思った。

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