くららシェイク(3) の商品レビュー

加藤雅基(著者)

2013/02/06

Jコミ読了。

　一見どこにでもいるおさげ髪がよく似合う女子高生徳川くららは髪の毛がほどけると暴走モードになってしまう特異体質者である。そんな破壊の女神が贈るドタバタ学園コメディ。

　1988年の作品ですが美少女に定評のある唯登詩樹先生なだけあっていま見ても可愛い女の子ばかりでした。内容も元気ありすぎと言わんばかりにクララが学園を壊していく様は面白かったです。

　サブキャラも男嫌いのヤンキー娘、お調子者の幼馴染、仕置屋の生活指導など個性あるキャラで固め、学園コメディとしては盤石の配置で物語を大いに盛り上げてました。

　ちなみに一番好きなキャラはヤンキー娘のなつめちゃんです。レズっぽさもそうですがあの快活さに惹かれましたし、甘いものがでたときのキョドり顔がまた可愛かったです。

　ただ、最終話はなんだか微妙な終わりだったのがまたなとも…連載していた『コミックGENKI』自体が季刊だったらしいので読者がつきにくかったのかな。各話オチがもっとアイディアに富んでいたら物語に入り込めた余地があるなと思いました。

　各巻巻末には読切も載っていたのですが、絵画のような実験的描写が多かったのが印象深かったです。

　怪力ムスメはアメコミ・日本マンガなど昔から語り継がれるようにあるせいか刷り込みの如く好きですね。ギャップ萌えの目覚めみたいな立ち位置にあるのではないでしょうか。