生徒諸君!(16) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
16巻は岩崎祝編。 大人になれば、恋愛や友情にいて、「人には合う、合わない」というのが厳然として存在することに、自覚的になる。妥協というのとは少し違うのだが…。 しかし、高校生くらいに読めば、「ある一人の人しかいない」という気持ちになってしまうのかもしれない。これは認識の狭さの特権でもあるが、大人の目から見れば、少々痛いなぁ、と感じる一編。 まぁ、逆ハーレム物語はいつの時代も少女マンガのフォーマットからは外れなかったことから見て、女の子の立場からすれば実に心地よい(意地悪な言い方ではあるが)展開と言えなくもない。 とはいえ、男から見てもぐいぐい引き込む筆致だったことは確か。それは、ナッキー以外の、そして祝以外の主役ではないキャラについても、性格描写やそれを具象化する場面をきちんと描いていたからだろうけど…。 今は目もあてられん。
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