鉄腕アトム 手塚治虫漫画全集(6) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図 「キリストの目の巻」 ヒゲ親父活躍のミステリ回 「イワンのバカの巻」 後の『火の鳥』にも通じそうな(なに編かは忘れたけど)話の壮大さ。 「エジプト陰謀団の秘密の巻」 めずらしくアトムが連戦連敗する珍しい回。 ここまで負けるのも初めてでは。 天馬博士も久々に登場する。 「ガデムの巻」 手塚は眼帯好きなのか? ちょくちょく出てくる。
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「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。 それはつまり、...
「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。 それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。
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