鉄腕アトム 手塚治虫漫画全集(4) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図 「ロボット爆弾の巻」 ・ここまで描くとロボットへの偏愛とまで言ってしまっていいのかも。 大衆がおろかにばかり見える。 「幽霊製造機の巻」 ・ある意味F先生的な。 ブラウムスの正体はすぐに分かる。 「ブラック・ルックスの巻」 ・秀逸なラスト。 最初と最後のコマでダブらせているところが憎い演出。 「ふしぎなボールの巻」 ・巨大ナメクジを塩で殺したのもあったなー。 ・この宇宙人たちがどうなったかが気になるけど…。
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「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。 それはつまり、...
「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。 それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。
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