新世紀エヴァンゲリオン(6) の商品レビュー

貞本義行(著者)

2017/01/01

　とうとう描かれるエヴァ三号機譚。

　原作アニメーションよりも印象深い。尺が許したからなのかもしれないが、トウジの性格描写を細かくしたこと、シンジや委員長らとの関係性を密に描いたこと、初号機の三号機破壊の描写がエグいからだろう。

　大人(＝ゲンドウ)の論理に子供たちの心が踏みにじられるというのは、この手の作品の定番描写だが、何度見ても心に刺さるものである。

　さて、本作は原作アニメとは別物と見ているので、違う方向に物語がシフトしていくことを期待している。そして、仮に父からの巣立ち(独立・自律)に物語が振れるのなら、前巻のユイ墓参譚と本巻の経験が決定的に重要になるのだろう。
　父のような「大人」になっていく過程というように描かれるかもしれないが…。

2014/12/22

最新14巻をよむために、おさらい。

委員長の恋、フォースチルドレン、アスカの失恋、トウジの死。

なんでなんだろう。
トウジは、否応なく巻き込まれるものの象徴なんだろうか。
侵入系の使徒なんてこわすぎ。
パイロットとしてのトウジも見てみたかったから、残念。
沈痛な巻だ。

2014/08/03

1995年から1996年にかけてTVアニメが放送された新世紀エヴァンゲリオンのコミック版、貞本エヴァの第6巻。TVアニメの第17話、第18話を中心に描かれています。放送当時、あまりの描写にトラウマになった人もいるとかいないとか。漫画版は。TVアニメシリーズよりも、パイロットになるまでのトウジの葛藤などが細かく描かれていて、いくらダミープラグのせいとはいえ、初号機の手で葬ってしまったEVA3号機との戦闘が残したシンジの心の傷の大きさがより印象に残ります。ラストの何も知らない委員長の笑顔が痛い。

2014/03/25

トウジが4thチルドレンに選ばれた。アニメでは見られない、パイロットとして選ばれたことに葛藤するトウジが見れる。トウジの死体も。

2012/12/03

ついに読みました、エヴァ。
妹の友達経由です。
このあいだのテレビは見ました。
あすかーあすかー!!!ってなってたけど、
漫画は違うのね。こっちの方が切ないです。エヴァはエグくてエグくて。積極的に見ようと思えないのですが、支持者多数なので、長いものに巻かれ、この先もちゃんと読みたいと思います。

2012/11/28

フォース・チルドレンの選出にコード707。
ネルフの強大で非常な裏の顔から導き出される未来が非情でツライ。

人生で初めて楽しいと思える瞬間を体験できた
シンジのとてもとても短い幸せな時間が
1つ1つ削がれ始めてすごく苦しかった。。。

2011/06/26

ネルフアメリカ第二支部の突然の消滅を受け、エヴァ三号機がネルフ本部のもとに送られる。松代で行われる三号機の起動実験には、パイロットとして鈴原トウジが選ばれる。実験中に使徒に乗っ取られた三号機と闘うことを拒否するシンジであったが、ダミーシステムに切り替えられたエヴァ初号機は容赦なく三号機を叩き潰す。

怪我を負った妹により良い治療を受けさせるために、恐怖に足をすくわれそうになってもパイロットになろうと決意するトウジ、トウジにほのかな恋心を抱く委員長、そして、エヴァ三号機が倒されるのを目の当たりにしながらも、それを止めたくともなにもできないシンジと、胸が詰まるような巻。

三号機を乗っ取った使徒を碇ゲンドウは第八使徒としたけれど、第九じゃないのだろうか・・・？？

2010/08/26

この巻、読むのがつらかった。
｢STAGE.34四人目の適格者｣の、シンジ・トウジ・ケンスケの3人でいる扉絵が好きです。…が、心が痛みます。

どうしてこうなるの？って思いました。

2010/07/12

　鈴原トウジ。諸々の提案を受け、参号機のパイロットになることを承諾した彼。『エヴァに乗る』ということのおそろしさに身を震わせ、シンジに吐露し、陳謝する。
　現実は無常だ。彼の乗る三号機に侵入した使徒、戦いを拒絶するシンジ、それに業を煮やしたゲンドウがとった手段――。

　アニメでは、子供番組ということで“死”を避けるようにというお達しがあったため、左脚の損失で命をとどめたらしい。

2009/10/14

トウジに泣く。
もうその一言でお分かりの方大多数でしょう。
トウジの妹への思いと共に苦悩が伝わってきて本当切なかったです。同時に彼の中にある恐怖が切ないです。シンジもまた、アニメとは異なりパイロットがトウジと知った上での戦いになってしまったことが切ない。もう全面的に切ない。
後はアスカが加持さんに対して告白するところはとてもしっかりしてよかったです。アニメではドイツに居る時にしてはいますが、ここまではっきりしていなかったので、そういう点も含めてこの巻は色々思うところが多い。