ライオンブックス 手塚治虫漫画全集(1) の商品レビュー
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印象的なSF短編集。 「安達が原」がことに心に残った。最後の場面が哀しい。 「荒野の七ひき」には人間のエゴを感じさせられる。人間よりも「人間らしい」心を持つ宇宙人たち。ときどき読み返したい。
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能が原作の短編「安達が原」のみ読了。 泣いた。手塚治虫はすごいなあ。 近未来、調査官ユーケイは大統領命令でとある惑星に住む人食い鬼婆を殺しに出向く。 星に着くと、鬼婆は優しく料理を作ったり寝床を用意してくれるのだが、ユーケイは用心深く接する。 観るなと言われていた地下室には、肉をそがれた人骨の山。 そこで対峙した鬼婆の口から告げられたのは信じられない事実。 「アンニー!!」 絶叫するユーケイの顔、あんなかわいらしい絵面なのに忘れられない。 近未来を舞台に、能より悲しく切ない話に仕上がっていると思った。
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手塚治虫版『ファウスト』の第2作。一塁半里(ファースト=ファウスト・ハインリヒ)から生まれ変わった不破臼人(ファウスト)の活躍と悪魔スダマの可愛らしさっぷり、そして物語構成の巧みさが相まって、隠れた名作です(別に隠れてもいないけれども)。 「あたし……、ご主人さまにメタメタに...
手塚治虫版『ファウスト』の第2作。一塁半里(ファースト=ファウスト・ハインリヒ)から生まれ変わった不破臼人(ファウスト)の活躍と悪魔スダマの可愛らしさっぷり、そして物語構成の巧みさが相まって、隠れた名作です(別に隠れてもいないけれども)。 「あたし……、ご主人さまにメタメタにポーなの」スダマのこの一言は名言すぎます。
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