白いトロイカ(文庫版)(1) の商品レビュー
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歴史物、少女マンガ好きを自称しながら、玄人受けする、この名作を読んでなかった。古書店で見かけて、即買い。 帝政末期のロシアが舞台。皇帝へ反逆したため、両親を殺されたロザリンダは農奴に育てられる。しかし、音楽教師に歌の才能を見出され、広い世界に飛び出していく。 手塚治虫の影響下にある絵なのに、しっかり少女マンガしていて、不思議。かわいらしい感じなのだが、少女マンガ的純真な主人公に惹かれ読み進められる。 1巻目はイライザよろしく、レオに貴婦人に仕立てられて、夢の歌劇場に行くまで。 あとがきに和田慎二さんの解説あり。これをきっかけに昨年お亡くなりになっていたことを知る。そのほか、多くの漫画家さんのコメントあり。これも面白かった。
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少女漫画の原点! 夢と浪漫と綺羅星の世界。 金髪の少女(もちろん目の中には星)、出生の秘密を秘めたペンダント、ペテルブルグへ至るまでの冒険、ハンサムな貴公子との出会い、レディ教育、そして社交界へのデビュー! これに続く漫画にいかに影響を与えたかわかる作品てなもんです。 しかもただ...
少女漫画の原点! 夢と浪漫と綺羅星の世界。 金髪の少女(もちろん目の中には星)、出生の秘密を秘めたペンダント、ペテルブルグへ至るまでの冒険、ハンサムな貴公子との出会い、レディ教育、そして社交界へのデビュー! これに続く漫画にいかに影響を与えたかわかる作品てなもんです。 しかもただの貴公子とのハッピーエンドではなく、ロシア革命という時代の流れまでとり込んでいる。 これが今から37年前の漫画だっていうんですからね。 やっぱ日本の漫画ってなすごいですよ! 最近は等身大の漫画が増えて、そら高校生の恋愛に「そうそう、そうなのよね!」って共感するのもいいですけど、やっぱり漫画はエンターティメントなんだなって思う。日本の漫画よ、力を取り戻せ!
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