UNTITLED の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
純文学の小説っぽい話を描きたかったのかな、という印象。 ただ、優れた純文学の文体や流れが作る空気感をこの本では出せず、それに憧れるなんだか形ばかりの「悲しい人々・ドライな空気感・悪い子どもたち」みたいな印象を受けた。
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短編集。 「ロシアの山」がいちばんツボにはまった。 同じ団地の12階と14階に住む2人が2つ上の階にママがいて、 同じ天井、同じ作りの部屋で初体験をしようとする。 でもお母さんが帰ってきて、2人は場所を変えて、 団地のボイラー室で初体験をしようとするが、 遠くの火事...
短編集。 「ロシアの山」がいちばんツボにはまった。 同じ団地の12階と14階に住む2人が2つ上の階にママがいて、 同じ天井、同じ作りの部屋で初体験をしようとする。 でもお母さんが帰ってきて、2人は場所を変えて、 団地のボイラー室で初体験をしようとするが、 遠くの火事に見とれて中断。 その13日後にたわいもないことで2人は別れる。 「あのとき火事がなかったら」と何度も考えるけれど、 それは無意味だ。 だって、火事はあったのだし、実際に2人は別れたのだから。 「IF」はいつでも反実仮想であって現実ではないのだ。 下手な小説よりテーマも設定もよくて、面白かった。
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読んだ日:2009/08/15 買った日:2009/08/15 買った所: 値 段:\\500の半額
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