犬狼伝説 紅い足痕 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
犬狼伝説 紅い足痕 藤原カムイと押井守のコンビ描かれ、劇場版アニメ化もされた犬狼伝説のサブストーリーです。押井守原作だけあって、ストーリーが分かりにくいですが、アニメで大体の感じと背景を把握していたので、何とかついて行くことができました。(マンガ読むのに努力してどうする???) 時代背景は学生運動が盛んなりしころのパラレルワールドで、セクトと呼ばれる過激派鎮圧のために特殊武装組織「特機隊」が作られたが、その過剰武装とその使用をためらわない過剰暴力から社会的に孤立していきます。 特機隊はついに武装蜂起しますが、その混乱の最中に優秀なスナイパーであった黒崎が国外逃亡を図るというのがプロローグです。 中国に潜伏している黒崎を都々目が追うことがメインのストーリーとなります。 でも、このマンガは黒崎と都々目の追いかけっこが本筋ではなく、何故黒崎は国外逃亡したのか?都々目は何故黒崎を追うのか?何故、特機隊は武装蜂起したのか?そもそも信じるとは?組織とは?などが、ちょっと学生運動っぽい視点から語られるのが神髄でしょうか? 「機動警察パトレイバー」や「攻殻機動隊」につながる、国家とは?自由とは?社会とは?という共通の探求がベースとして流れています。 まあ、何より絵と全体のトーンが好きです。 またまた、オタクがばれてしまいそうな 竹蔵
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・「紅い眼鏡」「ケルベロス地獄の番犬」で千葉繁が演じた都々目紅一の、アナザーストーリー。 ざっくり言えば「紅い眼鏡」で描かれなかった3年間に海外を逃亡生活していた頃、「ケルベロス地獄の番犬」の前後だろう。 ・藤原カムイ「犬狼伝説」の続編的扱い。いま知ったが藤原カムイの漫画発表は「...
・「紅い眼鏡」「ケルベロス地獄の番犬」で千葉繁が演じた都々目紅一の、アナザーストーリー。 ざっくり言えば「紅い眼鏡」で描かれなかった3年間に海外を逃亡生活していた頃、「ケルベロス地獄の番犬」の前後だろう。 ・藤原カムイ「犬狼伝説」の続編的扱い。いま知ったが藤原カムイの漫画発表は「紅い眼鏡」の直後。「雷火」でブレイクせんとする頃合いなんだな。 ・作画の杉浦守は藤原カムイのアシスタントならではの画力。 ・まあ都々目紅一の情けなさをここまで好ましく思えるのは、サーガだからこそだろう、単品で見ればなかなか……。 ・ラストに番外編的に収録された一篇はなんとヘミングウェイ「殺し屋」が下敷きになっているんだとか。 00 SET UP 01 BREAK SHOT 02 TECHNICAL SHOT 03 BANK SHOT 04 CANNON SHOT 05 HUG SHOT 06 FOLLOW SHOT 07 TIME SHOT 08 EIGHT BALL SHOT 『THE KILLERS』 押井、カムイ、杉浦それぞれのあとがき
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イヌ(狼)と来れば、これはもう押井守のテーマみたいなもので、さらに後半の短編、The Killersがたまらん良いんです。ヘミングウェイの原作が良い感じにカバーされてる。元々原作が大好きなもので、コレのために衝動買いしたようなもの。
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藤原カムイ版犬狼伝説後という時代設定です。 展開的に派手さはなく、パトレイバーtheMovie2的な面白さを期待する方にはお勧めできません。
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